引っ越して数日。あいさつ回りをしてから周囲が少し変?ある日住人のイケメンが…

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引っ越して数日。あいさつ回りをしてから周囲が少し変?ある日住人のイケメンが… (ページ 1)

「…なあ、柚菜?」

「…なぁに?」

「なんかさ、いつものエッチ、飽きない?」

結婚して1年目、付き合いは軽く10年を超える柚菜の旦那が、スマホを見ながら気だるげに言った。

「いつものエッチ?」

「うん。…いっそのこと、おもちゃとか買ってみる?」

「えぇ?それって、なんか、キノコの形したバイブとか、ピンクの…やつ?」

「そそ。よく知ってんじゃん!そうと決まればさっそくカートに…」

「もー!ちょっと。それよりも明日はあいさつ回りでしょ?私ばっかり緊張しちゃってバカみたいじゃない」

「そんなん、テキトーでいいのよ。深く付き合うわけじゃないんだからさ。当たり障りのない感じで」

「あんた、いっつもそうよね。…ホント、ベッド入るといつもエッチなことしか考えないし…」

「いーじゃないですかあ。嫁のこーんなおっきなおっぱい、独り占めしながら寝れるとか、興奮しないわけないんだから、さ?」

「ひゃんっ!?もー、…まじで怒るよ?」

「怒れるもんなら、怒ってみな?」

「やぁ…あんっ♡」

柚菜は、旦那以外の男を知らない。

初めて付き合ったのがこの旦那で、何の問題もなく、そのままゴールイン。

十数年ほど付き合ってきて、一度も別れることなく、お互いがすべての初めてだった。

正直、遊び足りないと言えばそうだが、しかし2人ともこの日常に満足していた。

2人は、3日ほど前にこのマンションへ引っ越してきた。荷ほどきに思いのほか手間取ってしまい、住人への挨拶が遅れてしまっていた。

呑気な旦那は、柚菜を抱くことしか考えていないようだが、柚菜は緊張で眠れなかった。

「…ねえ、興奮してる?乳首、ちょー固くなってる」

「ちっ、ちが…、明日のこと考えたら、緊張してるだけ…っ」

「可愛いじゃん。いっぱい舐めてやるからな」

「あ…そんな…っ、やぁ♡」

柚菜は、旦那の大きな手に自由を奪われると、パジャマの隙間から露わになった柔らかいふくらみを揉みしだかれる。

寝るときに下着をつけない柚菜は、まるでいつも旦那を誘っているかのようだった。

柚菜からしてみれば、これからセックスをすれば、この緊張も少しは解けるのかな、そんな思いで旦那に身をゆだねた。

明日から始まる、柚菜の非日常を、知る由もなく。

*****

次の日。今日は日曜日。

2人は数人分の手土産を持って玄関前にいた。

「もー、早く!だから寝坊しないでって言ったのに…」

「ごめんごめん!早起きする努力はしたんだけどな…」

「無駄なこと言わなくていいから!早く支度終わらせて?」

「はいはい!今終わりましたよーっと」

「もう、呑気なんだから…」

そんな痴話げんかをしながら玄関の扉を開ける。

今日は大家さんにまず挨拶をした後、隣人たちに軽く挨拶をする予定だった。

初めての引っ越しで、柚菜の緊張もあったが、割と1日は滞りなく過ぎていった。

そして、最後の部屋に手土産を持ってチャイムを鳴らすのだった。

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