片思いをしている幼馴染に頼まれてスライムの餌やりをしようとしたら突然襲われて (ページ 4)
「凄いな…魔力の食べすぎで気絶してる…」
「え、私の魔力って気絶させるくらいあるの、それってどれぐらい」
「…ざっとドラゴン三体分ぐらい…」
「自分の可能性が怖い」
魔力切れを起こした人間は基本的に気絶してしまう。
私が今気絶していないというのは、私自身にドラゴン三体分以上の魔力があることになる。
自分の可能性に震えるが今はそれより大事なことがある。
「キール」
「な、何」
スライムが崩れた途端急にいつものようにおとなしくなってしまったキールに顔を近づける。
「私のこと好きなの?」
「え、あ、…好き…です、ごめんなさい…」
「あ」
中に入っていたキールのモノが好きだと言った途端再び大きくなった。
身体はとても正直でなんだかとても嬉しい。
「好きなら何でこんな事したの」
「…魔法学の教授と仲良くしてたの見て…」
「妬いちゃったの」
「ごめん…」
すっかり肩を落としてしまった私の幼馴染。
大好きな人の嫉妬を知ってしまった私からはスライムに騙されて襲われた不快感がすっかり吹き飛んだ。
言いたいことが無いわけでは無いけど今はこれを一番に伝えたい。
「キール」
大胆な事をしたくせに俯いたままのキールの顔を両手で上げて、今度は私からキスをした。
「私もずっと大好きだったよ!」
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