イケメン若手俳優、まさかのスキャンダル防止策は、敏腕女性マネージャーによる性欲処理だった！？

「はいOKでーす！」
スタジオにディレクターの声が響いた。

「浩二さんでした！ありがとうございましたー！」
言われた、長身で短髪。二重で幼さの残る男性が共演者に挨拶をし、スタジオを出る。

21歳、舞台出身の若手俳優。甘いマスクだけではなく演技にも定評があり、今人気急上昇の役者だ。
今日も映画の宣伝でテレビのトーク番組に出演していた。

「お疲れ様でした」
スタジオ出入口でスーツの女性が話しかける。
タイトなスーツに淵のない眼鏡。長めの髪は後ろに一つで纏められていた。
浩二のマネージャー、玲香だ。

芸能事務所の一社員ではあるが、美人敏腕マネージャーとして芸能界で密かに噂になっていた。

「次は雑誌の取材です。10分後に局を出ます。5分で着替えてください」
「え～！玲香さん、ちょっと休ませてくださいよ～」

タレントクロークを歩きながら会話する。

「あ、そうだ。さっき共演した子から連絡先もらったよ」

玲香の眼鏡がキラッと光る。
「あのグラビアアイドルですか？それください。燃やしておきます」
SNSのIDが書かれたメモを浩二から奪い取った。

浩二は事務所の大事な商品。
仕事において最高のパフォーマンスを発揮させること。これが玲香の最重要事項であり、ポリシーだ。
余計な雑念は入れさせない。

雑誌の取材、ラジオの収録、テレビ出演の打ち合わせと、すべての仕事が終わったのが26時。

「あ～疲れた～！」
「お疲れ様でした。明日は丸一日オフになります」
玲香が車を運転しながら後部座席の浩二に言う。

「ゆっくり疲れを癒してください。それから…」
玲香は一瞬間を置いて
「性欲処理はどうしますか？」
言った。

「あ…、えっと…お願いしよう、かな…」
浩二が少し照れながら答える。

「では明日15時に自宅に伺います」

翌日、15時ぴったりに玲香は浩二の部屋のインターフォンを鳴らした。

もちろん事務所に言われている仕事ではない。
だが、不倫やスキャンダルなどあってはならない。

その根本の原因は性欲だ。
なら、それを解消しておけばいい。玲香はそう考えていた。