10年の片想いが実る夜〜巨根な上に絶倫だなんて聞いてない!〜 (ページ 3)
「顔色で返事してるのか」
また吹き出しながら固まったままの私を笑う璃空。
笑顔が眩しくて、恥ずかしすぎて下を向いた。
でも、勇気を振り絞って、小さく…とても小さく呟いた。
「…き、すき…」
呟いて数秒、沈黙が流れて動かないままの私たち。
流石に反応が怖くて顔を上げようとした時だった。
「んぅっ!?」
顔の輪郭に添えられた手に優しく上を向かされた直後、視界に広がったのは私を見つめる至近距離の璃空の目だった。
びっくりして体までビクついた時、背中に回った手に抱き寄せられて体が密着した。
唇は私よりはぬるくて柔らかいけど薄い唇。
何度も薄く口が開いて、私の唇を食べてしまうかのように啄んでくる。
状況が未だ読み込めなくてジタバタする私を逃がさない璃空は、どんどんキスを深くしていく。
何分も唇を堪能された後、璃空が顔を離した。
唇が濡れて光ってる…
「少しは落ち着いた?」
「…無理、です」
「茹でダコみてー。かわいい」
クシャッと笑う璃空にドキドキが止まらない。
「っと、つかまって」
「きゃあああっ!」
ドギマギする私をいきなり横抱きにしてしまった璃空。
そしてそのまま連れていかれたのは…布団の上。
「初華、俺高校の時から初華のこと好きだよ」
「…え」
胡座をかいた璃空の上に跨るように座らされた私に、璃空はサラッと告げた。
「信じてないだろ。ほんとだよ。だって高一の初めて見た時に一目惚れしたもん」
「わ、私は…高一の夏から」
「両想いだったのに高校はおろか大学までくっつかなかったのか俺たち」
困ったように笑う璃空。
「少しずつ距離を詰めようと思ってそのまま大学卒業しちまって…社会人になって久々に会ったらお前、綺麗になりすぎてんだもん。焦ったわ」
「私も、璃空とっくに彼女できちゃってるだろうって思ってた」
諦めきれなかった、と2人同時に呟いた時、私たちはおかしくて目を合わせて笑った。
「ってわけで、悪いもう限界」
言葉と同時に、耳元でポスッと音がした。
視界には璃空と天井。
「何年も我慢してる。もーーー限界…抱かせて」
笑顔が消えて、切羽詰まったような真剣な顔の璃空に、また私の呼吸が止まる。
顔が近づいてきて、ぎゅっと目を瞑ると首筋に唇が降ってきて、それはだんだん下へとおりていく。
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