普段は無愛想な幼馴染の彼が豹変。強引に愛されてしまいました。 (ページ 2)

経験したことのない快感に、頭の中が真っ白になる。

「キツ…っ」

ゆっくりと律動が開始され、膣の中が擦れるたびに、自分が自分でなくなるような気がした。

ギシ…ッ

パン…ッ、パン…ッ

「ああっ、あっ、ああんっ」

口から勝手に喘ぎ声が漏れていき、ピストンの速度が相対的に上がっていった。

パンパンパンパン…ッ

「ひとみ…っ、はっ、ああっ」

パンパンパンパン…ッ

髪を振り乱して、顔を歪める彼。こんな姿を見るのは初めてのことだ。

感情があふれ出しているみたいで、愛おしくて切ない気持ちになった。

「やあああっ!」

子宮の中で固くて熱いものが膨張していく。

「…俊也ぁ…」

思わず名前を呼ぶと、節立った大きな手が不意に私の頬を撫でる。

「…ひとみ」

低音で優しい俊也の声。

揺さぶられながら目を開くと、見慣れたツンとした顔が間近にあった。

学生時分よりも頬が痩けたせいか、妙に大人びて見える。

「…ひとみ、きれいだ」

「…んっ」

唇を塞がれ、最奥を大きく突かれながら、私はそのままなにも考えられなくなった。

*****

次に意識が戻ったとき、バスルームで俊也に抱き抱えられていた。

普段は作業着に覆われていて気がつかないけれど、仕事で鍛え上げられた腹筋がたくましく見えて、ドキドキしてしまう。

冷水の雫を輪郭に伝わせながら、無愛想に戻った彼がポツリと言った。

「ごめんな、避妊する余裕なくって」

「…本当だよ、もう」

ばつがわるい時、俯き加減で目を泳がせるその表情は、昔からなにも変わっていなかった。

そう思うと、すこし安心感が戻ってきたような気がする。

「俺さ、昇給したんだ…だから、堂々とお前を抱けるって思ってさ」

「…俊也、それって…」

「…ひとみ、一緒に暮らそうぜ」

生まれたままの姿で俊也ははにかむように笑っている。

まだほんのり熱い下半身に、夢と現が甘く混ざり合っていた。

-FIN-

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