偶然再会した先輩にお願いしてみた痴漢ごっこ。妄想が現実に変わる快感に溺れる私 (ページ 5)
「シャツのボタンを上から外してよ」
確かに、シャツを着てほしいと、ラインに書かれていた。何が始まるのか見当もつかないが、先にローターを取り出したい。膣が収縮するからか、ローターがぴったり張り付いたようで余韻でおかしくなりそうなのだ。
「早く、俺が出来ないんだし」
前からおじいさんが通路を歩いてくる。朱里の高揚した姿はどう映るのだろうか。拓馬がパソコンを出すふりをしてビジネスマンの日常を演じ、何も起こっていない空間を作り上げる。
「ほら、今のうち」
朱里は完全に拓馬のペースに乗っていたので、無言のままシャツのボタンを一つ外した。ベージュのブラが余計に卑猥さを煽る。
「何する気ですか?」
小声で聞いた朱里に、拓馬は胸ポケットからボールペンを取り出した。
「これで遊ぶから、ちょっと待って。さっきのおじいさんが戻ってからな」
数分間、朱里はペンがどんな小道具になるのか考えていたが、おじいさんが戻ると、その答えはすぐに発表された。
「もう一つ外して」
完全に横から下着が見える状態になると、拓馬がペンをシャツから滑り込ませ、ペンの先でブラジャーを浮かせた。
「冷たい」
冷やりとした感触がぞくっと身震いし、乳首が勝手にツンと上を向く。
拓馬はなるべく前を見ながらシャツの隙間を利用して、乳房から乳首へただペンを滑らせていた。ところが、その感触に朱里は信じられないほど敏感に反応してしまう。
「うううっ」
呻くような声を何度か発し、またオーガズムへ近づいていた。目を閉じ、隣にいる拓馬のキスを想像する。中に入っているのは拓馬ではなくローターだが、朱里にはその違いがわからなくなるほどに、セックスと変わらない快感を覚えていた。
「あー」
ローターのスイッチが入った。拓馬が腰を激しく動かす姿を想像する。二度目の絶頂が訪れた。
それを確認した拓馬はローターのスイッチを切り、立ち上がってトイレに向かった。きっと一人で処理するのだろう。朱里はとりあえずシャツのボタンを締め、着衣の乱れを直し拓馬を待つ。
しばらく待ち笑った拓馬が戻ってくると、朱里が交代でトイレに行った。
ローターを取り出し、ハンカチで乱雑にくるむ。
洗面台に映る朱里の顔は、何とも言えない艶気を帯びている。拓馬と裸で抱き合ったわけでもないのに、こんなに気持ちがいいなんて、想像していたのと大きく違う。
「この先、どうするんろう?」
鏡の中の自分に問いかける。あの日見た光景が全てのきっかけなのだ。
「やっぱりキスしてみたいかな」
まだ品川へ到着するまで時間がある。拓馬の今後の計画を聞いてみようかと、朱里も笑顔で席に戻った。
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