彼氏とうまくいっていない私。残業続きで終電を逃すと、そこに…!?
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彼氏とうまくいっていない私。残業続きで終電を逃すと、そこに…!? (ページ 1)
最近の私は、彼氏と全然うまくいっていない。
「ごめん、今夜も仕事が入っちゃって…」
「ああ、そう。頑張ってね」
「うん…」
ブツッ…。
私が切る前に、通話ボタンを切られてしまった。
すごく怒ってるのが伝わってくるけど、私にはどうすることもできない。
全部仕事のせいだ。
部署が変わって終電近くまで働くようになった。
デートをドタキャンすることもあって、彰人とはすれ違いの毎日。
「私だって、本当はこんなに働きたくない。彰人とたくさんデートしたいよ…」
このままフラれちゃったらどうしよう…。
滲んだ涙を拭って、私は仕事を始めた。
外はもうすっかり真っ暗だった。
*****
「ああっ、待って待って!私も乗せて~!」
必死で走ったけれど、電車は無情にも出発してしまった。
「はあ…はあ…最悪…」
終電を逃してしまった。
いつもぎりぎり間に合っていたのに、今日はほんとツイてない。
タクシーを使うとめちゃくちゃお金がかかるから、本当は使いたくないんだけど…。
「仕方ないよね…」
うなだれながらタクシー乗り場に向かっていた時だった。
「美和」
名前を呼ばれて驚いて振り返ると、そこに彰人の姿があった。
「彰人!?どうして…」
「偶然通りかかった。終電逃したなら、乗ってく?」
そう言って、彼は背後の車を指差した。
こんな時間にこんな場所で、偶然通りかかるなんてあるわけない。
私の仕事を待ってくれていたんだ。
そう思うと、胸がいっぱいになった。
車に乗せてもらって、家の目の前で停めてもらった。
「ありがとう、本当に」
「いや…あんまり無理ばっかりするなよ。美和はすぐ頑張りすぎるから」
「うん…」
別れるがの寂しい。
車から降りたくない。
このまま、ずっと彰人と一緒にいたい。
そう思うと我慢できなくて、私は彼に抱きついてキスをしていた。
「美和…」
彼の目が潤む。
彰人も我慢できなくなったみたいに、私にキスしてくれた。
「んっ…ふうっ…んっ…」
クチュクチュと、舌を絡めながら激しいキスをする。
互いを堪能した後、唾液の糸を垂らしながら、そっと顔を離す。
潤んだ瞳で見つめ合っていると、もう止められなかった。
アパートに入るまでの時間も惜しくて、私たちは車の中で抱き合った。
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