久しぶりのお泊まり、優しい手と意地悪な言葉に一層熱くなった夜
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久しぶりのお泊まり、優しい手と意地悪な言葉に一層熱くなった夜 (ページ 1)
「柔らかいね」
二週間ぶりのお泊まりだったから、ちょっとだけ緊張していた。けれどそんな私の心は、決して大きくはない私の胸をいつも以上に時間をかけて揉み込んでくれる直哉の、真剣ながらも楽しそうな目にいとも容易く解されていく。
ちゅう、と赤ちゃんがおしゃぶりをする時のような音で乳首を吸う直哉に思わず笑みが零れる。私の首へと触れるふわふわの髪を両手で撫でれば、大人の秘め事に少し不釣り合いな、妙に優しくてあったかい気持ちに満たされてしまう。
直哉の手には魔法が掛かっている。その魔法の手に触れられて気持ちよくなかったことなどこれまで一度もないけれど、今日は気持ちよさ以上に愛しさが勝ってしまう。ねえ、そんなに私の胸が恋しかったの?
ふふっと笑う私に直哉はちょっとだけムッとする。盛り上がりに欠ける笑い方だったかなと反省しつつ、弁明のために口を開いた。
「ごめんね、でも嬉しくて」
「そりゃあ俺だって二週間ぶりに玲美に会えて嬉しいよ。でももうちょっと集中してくれないと」
不満そうにそう告げながら直哉はまたしても私の乳首をちゅうと吸う。そんなあったかい愛撫はそのままに、大きな右手が下着の隙間に慣れた手つきでするりと入る。中へと差し入れてやや慎重にくちゅくちゅと指で探るようにした直哉は、ん、と声を上げて乳首から口を離し、にっと笑った。
「柔らかいね」
私の胸を褒めるのと同じ言葉で、今度は私の中の様子をからかってきた。かっと私が頬を熱くするのと、直哉が私の弱いところ…小さな突起の裏側をぐいと押して責めてくるのとが同時だった。
「あっあっ、待って、待って直哉」
「ほら凄いよここ。本当に柔らかい」
二週間もお泊まりしていなかったのにどうして? と、ややギラつき始めた目が意地悪っぽく問いかけてくる。そこに浮気を疑う色は微塵もない。直哉は分かっているのだ。どうしてここが「柔らかい」のかを。
乳首をちゅうと可愛く吸っていてくれた時のあったかい気持ちが一瞬にして蒸発して、代わりに恥ずかしさと疼きが体いっぱいに満ちてくる。夜の気配が一気に強くなった。
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