憧れの上司に一夜の相手を願い出ると、逆に快楽を植えつけられて逃げられなくなりました (ページ 3)

次第に速くなる律動。
絶え間なく送り込まれる快感に耐えきれず、抑えたい気持ちと裏腹にだらしなく喘いでしまう。
シーツを握りしめ与えられる快感を逃がそうと試みるものの、すぐに膨れ上がった愉悦の波が私を高みの頂きまで押し上げる。

「内海…さん、あ…あ、きもち…」
「っ佐藤…」

膝を抱え込まれ抽挿をより深くされると、降りてきている子宮口を押しつぶすように先端で突かれて、これまでの比ではないほどの快楽が押し寄せる。

「あ、だめ、だめ…こわ…い」
「大丈夫だ。…イけ」

一際ぐうっと奥にねじ込まれた瞬間、私の身体の中に溜まって解放を求めていたものが一気に脳を突き抜ける。
声も出せずに達した私は、薄膜越しに脈打つものを感じながら意識を手放した。

「起きたら覚悟しとけよ」

目の前が暗転する直前、内海さんの声が聞こえた気がするが、快楽の底へと誘う波に抗えず私は瞼を閉じた。

*****

ふと、頬にぬくもりを感じて目を開けると、目の前に好きな人がいた。
ああ、かっこいいな。
やっぱり好きだな。
…なんでこんな間近に内海さんがいるの?
鈍い思考回路が復活しだし、ようやく昨夜の情事を思い出した私は、ベッドから跳ね起き…ようとしたがそれは適わなかった。
身体の至るところが重だるいのもさることながら、極めつけに私のお腹に内海さんの腕が巻き付いていたから。

「ふ…おはよう、佐藤」

慌てふためく寝起きの一部始終をたっぷりと見ていた内海さんに声を掛けられ、おずおずと目を向けると、昨夜の激しい情欲の炎はもう彼の目に灯っておらず、穏やかな視線を向けられていた。

「おはよう… ございます。…あの、昨日は…すみませんでした。誰にも言いませんし、ちゃんとただの部下に戻りますので…」
そこまで言い終えて、続きの言葉は内海さんに唇に押し当てられた指によって遮られた。

「…ただの部下に戻られちゃ困るな」
「え…っと、…セフレってことですか?」
「…なんでそうなる」

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