楽しい鍋パーティーでハプニング発生!?ぶっきらぼうな彼に心も体も優しく暖められて…
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楽しい鍋パーティーでハプニング発生!?ぶっきらぼうな彼に心も体も優しく暖められて… (ページ 1)
ぐつぐつぐつ…
たくさんの材料を入れた鍋が煮える音がする。
蓋をパカッと開けると、湯気とともに美味しそうな香りが部屋中に広がった。
「お、うまそ~!腹減った~」
「寒くなってきたし、やっぱ鍋の季節だよなッ」
「だねー!朱里、飲み物持ってきてもらっていい?乾杯しよ!」
「うん!」
今日は私の家でキムチ鍋パーティーだ。
メンバーは私を含めた男女4人。大学のサークルで仲良くなって以来、頻繁にこうして集まっている。
グループの中の1人である蓮に、半年ほど前から私は密かに片想いをしていた。
ぶっきらぼうだけど、困っている人を放っておけない優しい一面を知りどんどん惹かれていった。
「お待たせー!じゃあ、食べよっか!」
「かんぱーい!!!」
楽しい時間の始まり。少しでも蓮と距離を縮められるといいな…。
*****
「う、なんか酔っちゃったかも…」
パーティーが始まって2時間が経とうとした時、友人がそう言いながらテーブルに突っ伏した。
テンションが上がってお酒を飲みすぎたのか顔が真っ赤になっている。
「え、大丈夫?家に泊まってく?」
「ん~…大丈夫、彼氏が駅まで迎えに来てくれるみたい…」
友人はフラフラしながら立ち上がり、おぼつかない足取りで玄関へと向かって行った。
「待って!私、心配だし送っていくよ」
「いや、俺が行く」
友人を慌てて追いかけようとする私を制し、蓮が上着を羽織りながら立ち上がった。
「蓮、私行くからっ」
「いいって。駅から1人で帰ってくるの危ないだろ」
帰り道のことを配慮してくれた蓮にキュンとしつつ、他の女の子と蓮が2人きりになるんだ…と少し切ない気持ちにもなる。
バタンとドアが閉まり、一瞬の静寂が訪れる。
「かっ、彼氏かーうらやましいなー!迎えに来てくれるなんて優しいよね!」
男友達と2人っきりになり、なんとなく気まずくなった私はわざと明るい声で話しかけた。
「そう?ガチで心配してたらここまで来るんじゃね?」
「えっ…そ、そうかな…」
「あいつら…けっこうお酒入ってたし駅に着く前にホテル行っちゃったりして?」
「蓮はそんなことしないッ!」
不安を煽るような一言に私は激しく動揺してしまう。
「ふーん?朱里、やっぱ蓮のこと好きなんだな」
「なッ、ちが…きゃあっ!?」
正面に座っていた男友達がおもむろに近づいてきて私を押し倒してきた。
「違うなら…俺でもいいじゃん、な?」
両手を床に押さえつけられ、首筋に顔が埋められる。
ぬるっとした舌の感触に鳥肌が立ち、嫌悪感で体が強張る。
「ひッ…いやああああ!お願いやめて!」
「俺が彼氏になってやるって!」
服を強引にたくし上げられたとき、私は恐怖で絶叫した。
「やだあああ!蓮ッ…蓮!!!助けてえええぇっ」
「朱里、好きだよ…」
ああ、もうダメだ…と諦めかけたその時だった。
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