ピンチの時に私を助けてくれた幼馴染。無防備すぎる私に気持ちいいお仕置きが…。
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ピンチの時に私を助けてくれた幼馴染。無防備すぎる私に気持ちいいお仕置きが…。 (ページ 1)
ぐわんぐわんと気持ちの悪い感覚に、ハヅキはきつく目を閉じた。
サークルの飲み会で、ノリのいい先輩の隣に座ってしまったがために、酒をすすめられるがままに飲み続けてしまったらこのザマだ。
「ハヅキちゃん、大丈夫?」
「はい…」
「気分悪いよね、水飲もうか」
「いえ…もう帰ります」
この場に居ても、もう何もできない。
もう帰りたい。
そう思って立ち上がるが、ぐらりと体が傾き、背中に嫌な汗が流れた。
すぐさま隣の先輩の腕が伸び、抱きとめてくれた。
「す、すみませんっ…!」
「こんな状態で1人で帰らせるわけにはいかないよ。送っていく」
「いえっ…でも…」
そのまま先輩に支えられ、ハヅキは居酒屋を後にした。
背中からはいろんな声が飛んできた。
「先輩、ハズキちゃんお持ち帰り〜」
「送りオオカミになるなよ〜」
そんな声が耳に入っているのに、理解することができないくらい、ハヅキは酔ってしまっていた。
腰を支えてくる腕が異常に熱く感じる。
支えているようで、まるで誘導するように足を運ばせられる。
居酒屋から駅はすぐのはずなのに、どんどん違う方へと向かっているような気がする。
「あの…駅までで、大丈夫ですから」
「心配だから、少し休んでいこう?」
「休むって…どこで?」
「いいからいいから、俺に全部任せて」
耳元で先輩の熱い吐息がかけられる。
身震いした。
目の前に建ち並ぶネオンがやけにまぶしく見える。
ホテル街と認識するのが遅すぎた。
いやだ、行きたくない。
どうしよう…。
「ハヅキ?」
不意に掛けられた声に、ハヅキは顔を上げた。
目の前に立つ懐かしい姿に、ほんの一瞬だけ酔いがさめた。
「…タカト?」
幼馴染のタカトだ。
中学卒業以来の再会だ。
5年ぶりに見るタカトの姿は、かなり大人びて見えて、カッコイイ。
「なに?知り合い?」
懐かしいタカトの姿に見惚れていると、不意に先輩がハヅキの顔をのぞき込んできた。
それがものすごく不快で顔を背けると、何かを察したのか、タカトが歩み寄ってくる。
「具合、悪いのか?」
ハヅキが答える代わりに、先輩が口を開いた。
「そう。ちょっと飲みすぎちゃったみたいだから、送ってあげてる途中」
「送るって…。ここ、ホテル街だぞ?」
タカトの最もな意見にも、先輩はひるまない。
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