「いやならよけろ」地味で真面目が取り柄の私に部長が教えてくれる大人の遊び方 (ページ 8)

「ごめん、なんか弱みに付け込んだみたいで。」

まだとろんとしている智子の肩をぎゅっと抱き寄せて呟いた。

「何度あやまって許されることでもないけど。」

ふと隣を見るともう智子はすーすーと寝息を立てていた。

「・・・でも、起きたとき君が笑顔だといいって願ってるんだ。」

おでこに何度めになるかわからないキスをした。

「いい年をして、こういうのを恋って言うのかな。」

くしゃっと微笑んだ。

「おはようって言えるのが俺であるのがいまは一番幸せかな。」

-FIN-

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