恋人以外の男性にキスマークを付けられてしまった私。恋人は激しい嫉妬と独占欲を露わにして…。 (ページ 4)
「もう泣くなよ。分かってくれたんだろ」
頷くのがやっとの私を、ベッドに優しく横たえると、聡はキスしてくれた。
まるで高校生の女の子を相手にしているように、宥めるように―
次第にキスは激しくなり、唇は真っ赤になった首筋をたどり、乳房や乳首に吸い付く。
唇はだんだんと下に降りてゆき、私の一番敏感な部分を捉える。
「あっ…は…ぁ…」
同時に、中指が入ってくる。
まだ十分に濡れているとは言えなくて、少しきつかったけれど、その感覚さえ、よかった。
咥え込んだ聡の指を、思い切り締め付ける。
「相変わらずきついな、由香里のここは…」
「早く…早く来て…」
前戯が短くてもかまわない。
早く聡が欲しかった。
「大丈夫か?」
私は黙って頷いた。
聡は私に覆い被さった。
すぐさま、熱くて固いものが、私を貫く。
「ああ…っ!」
「うっ…」
珍しく、聡が声を上げる。
言葉はないけれど、いつもより息遣いが荒い。
彼の腰遣いと共に、私は濡れてゆく。
ひとつになった部分が、なめらかに滑り始める。
だんだんと、卑猥な音を立て始める。
1度出しているせいか、聡はなかなかイカない。
でも、私が…。
「聡…もう、イキそうなの…」
まだ持ちそうではあるけれど、荒い息遣いで、彼はささやく。
「イケよ…。今日は、由香里がイケなくなるまで、やってやって、やりまくるんだ…。いいな…?」
返事の代わりに、私は聡に思い切りしがみついた。
彼の腰遣いが、私をイカせようとしているのが分かる。
奥まで激しく突き上げてくる。
「あっ…あっ…もうだめ、イク…っ!」
自分が思っているよりも、はるかに感じていたようだ。
ひとつになった部分と、その奥が引き攣れるような感覚を覚え、私は絶頂に達していた。
聡には、その感覚が分かる。
1度、引き抜いて、私が落ち着くのを待ってくれる。
でも、まだ出していない聡のことが、気にかかる。
「無理しなくていい。ゆっくり休めよ」
「でも…」
「いいから」
ひと呼吸置いて、彼が言う。
「俺のことは、気にしなくていい。今日は、由香里が、イッてイッて、イキまくるんだ…」
そして、また私に覆い被さって、こうささやく。
「由香里のことが好きな、そいつに出来ないこと、俺がやるんだ…。俺たちにしか出来ないこと、今日はやるんだ…」
聡になら、何をされてもよかった。
私がいやがることは、しないと分かっている。
お洒落なんて、出来なくてもいい。
夏場だろうと冬場だろうと、首の隠れる服しか着られないようにして欲しい。
私は聡の女だという、烙印が―。
消えても消えても、その上から付けてくれるように、お願いしようと思った。
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