ゲリラ豪雨に見舞われ後輩とびしょ濡れのまま車内で足止めをくらっていたら…

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ゲリラ豪雨に見舞われ後輩とびしょ濡れのまま車内で足止めをくらっていたら… (ページ 1)

「真菜さん、冷えちゃうからジャケット脱いじゃった方がいいですよ」

「う、うん……」

そう言われてもシャツが透けているだろうから脱げないのだ。

私は今営業でペアの小暮君とびしょ濡れ状態で営業車に乗っている。

営業先から駐車場に向かう途中、突然のゲリラ豪雨に襲われたのだ。

フロントガラスを滝のように流れる雨で、外が何も見えずワイパーも効かない。

そして今こうして出発できずに足止めをくらっている。

運転席に座る隣の小暮君は可愛くてちょっとだけ頼りない後輩だ。

「お客様先で、なんでも正直に答えていちゃだめなんだよ」

そんな彼のことを恋愛感情込みで気になってしょうがないのに、こんな状況ですらいつも私は先輩面しちゃう。

「はい、真菜さん今日もフォローありがとうございました……」

うう、お礼まで言われてしまった。

「……っくしゅ」

「あ、真菜さん大丈夫ですか?冷えちゃいましたか?」

心配顔で小暮君が運転席から身を乗り出して私の水滴を拭ってくれた。

思わぬ至近距離にじっと見つめてしまった。

髪の毛が濡れた小暮君は

少し色っぽく見える。

「……そんな目で見ちゃ、だめですよ」

「え……?……んんっぅ」

気づけば私の唇は小暮君に塞がれていた。

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