騙されて来た合コンで、高校時代に好きだった彼と再会。実は両想いだったことが分かってからのラブラブセックス
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騙されて来た合コンで、高校時代に好きだった彼と再会。実は両想いだったことが分かってからのラブラブセックス (ページ 1)
「ねぇ、麻衣ったら。いい加減機嫌直してよ」
私の隣で先輩がヒソヒソとささやいた。
「聞いてたら来ませんでした」
イライラしながらそう言うと、先輩はちょっと肩をすくめ、飽きれたとばかりに溜息をついた。
「……騙したのは悪かったけどさぁ。こうでもしないと、麻衣来ないんだもん」
大学時代に仲の良かった先輩から『久しぶりに女同士で飲みに行こう』と連絡がきて、ウキウキしながらいきつけの居酒屋へ行ったまではよかった。
案内された個室に入って愕然。先輩と知らない女の子が一人……の向かいに、男の子が二人座っていた。
仕事帰りのスーツに髪も化粧もくたびれている私と違って、先輩達は綺麗に髪も巻いて化粧もばっちりだ。
男の子たちもこころなしかソワソワと浮き足立っている。
(これは……合コン!?)
騙された! 帰ろう! と思っても遅かった。怖いくらいの外向き笑顔の先輩に引きづられるように座らされ、半分強制的に合コンが始まってしまった。
半年前に、一年付き合った彼氏と別れた。原因は彼氏の浮気だった。
それ以来私は、『もう彼氏いらない宣言』で日々を過ごしている。
仏頂面でビールを飲み続ける私はいつの間にか蚊帳の外になっていて、先輩達だけで盛り上がっている。
(これ飲んだら帰ろう……)
中身が半分になったジョッキを揺らしながらそんなことを考えていると、「ごめん。遅くなった」と部屋の襖がガラッと開いた。
「おう、遅っせぇよ。賢吾」
「悪い、仕事が長引いちゃってさ」
もう誰が来ようと私は帰るぞ、と思いつつも、どこか聞き覚えのある声に、私は声のした方を向く。
「……賢吾、君!?」
「あ……麻衣ちゃん!?」
そこには、高校の時の同級生が立っていた。
「うぅ~~、飲みすぎたぁ~」
「ほら、しっかりしろって」
へべれけな私を、賢吾君がしっかり支えてくれている。
あの後、〝帰ろう”なんて気持ちは瞬く間にふっとんでしまった。
二人で合コンを抜け出して、「プチ同窓会だね」なんて居酒屋で乾杯して……でも、調子にのって二軒目のバーでちょっと強めのカクテルを飲んだのは失敗だった。
酔いが回りすぎた私を「一人で帰せない」と、偶然帰る方向が同じ賢吾君が送ってくれることになったのだ。
「麻衣ちゃん鍵どこ?」
「あ~……多分、バックの中」
「多分!? もう、麻衣ちゃん飲みすぎなんだよ」
「あっはは! ごめ~ん。でも楽しくてさ」
鍵を回してドアを開け、玄関に適当に靴を脱いだ。着ていたスーツもそのままにベットにダイブする。
ひんやりしたシーツの感触がほてった肌に気持ちがいい。酔っ払い最高、と思いながらベットの上でゴロゴロ転がっていると、「じゃあ、俺帰るから」と賢吾君。
「えっ! もう!? もっとゆっくりしていけばいいのに……。そうだ! 飲み直そう! そうしよう!」
「はぁ!?」と驚く賢吾君に、「だってここから家近いんでしょ~? タクシーも返しちゃったしいいじゃん~」と言って、私はベットを下りた。
よたよたと転びそうになりながら冷蔵庫に向かう私を、賢吾君が慌てて支えてくれる。
ビールは無かった。発泡酒とノンアルコールビールしかない。少し残念な気分になりながら、発泡酒のプルトップを開ける。口をつけようとする寸前に、私の手から発泡酒が消えた。
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