初めてのコスプレでどきどきエッチ!? 彼が衣装に着替えたら (ページ 5)

 ぺらぺらのサテン生地で作られたコスプレ衣装は、一回のエッチでくしゃくしゃのしわだらけになってしまった。ちょっと恥ずかしい沁みもついている。

 自宅で洗濯することもできないし、もちろん、クリーニングにも出せるわけがない。

 残念ながら、ごみ袋に直行となってしまった。

「あー、もったいない……」

 ごみをまとめながら、千沙はため息をついた。

 ――あんなノリノリでエッチしたの、久しぶり……てゆーか、ほんと、初めてだったし。

 叶うものなら、もう一度やってみたい。

 ――なんかあたし、ヤバいシュミにはまっちゃったかも。

 でも、智司はどうだろう。もう一度コスプレして、なんて言ったら、呆れるんじゃないだろうか。

 そんなことを思いながら、ため息ばかりついていると。

「ただいま」

 いつも通り、智司が帰宅した。

 が、その手に、バラエティショップの大きな包みを抱えている。

 無言で渡されたその包みを開けてみると。

「なに、これ……」

 中から出てきたのは、ファンタジーゲームに出てきそうな、短めのワンピースとマント、手袋などの衣装だった。

 パッケージには、超有名なゲームのタイトルが印刷されている。

「これ……、あたし、知ってる。中学生くらいの時、すっごい人気だったヤツでしょ」

「おう。俺もすげーハマってた。小遣いためてソフト買って、すげーやりこんだ。そのあとも、何回もリメイクされてっしな」

 コスプレ衣装は、作品中でもっとも人気のある、元気なお姫様のものだ。

「ふうん……」

 千沙はにやっと笑った。

「で、今度はあたしがコレ着るわけ?」

 ゲームヒロインの衣装もまた、一回のエッチですぐダメになってしまった。

 コスプレ衣装もけして安くはないし、一回きりで捨ててしまうのは非常にもったいない。

「もしかして、洗濯できる生地であたしが縫ったほうが安上がりかも」

 半ば本気で、ミシンの購入を考える千沙だった。

-FIN-

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