6回目の結婚記念日!イケメン夫が用意した驚きのプレゼントが気持ち良すぎて…?!
キャラクター設定
登場人物をお好きな名前に変更できます。
milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。
6回目の結婚記念日!イケメン夫が用意した驚きのプレゼントが気持ち良すぎて…?! (ページ 1)
「そういえば今週末は結婚記念日だね。どこか行きたいところはある?」
玄関で出勤しなの浩介にそう聞かれて小春は首を傾げた。
そして少し考えてから答えた。
「特にないわ」
「欲がないな、小春は」
浩介は苦笑して小春の頭をくしゃっと撫でた。
小春はそんな浩介の顔を見る。
「浩介さん、もう行かないと」
「うん。行ってくる」
浩介が勤務先の病院に出ていくのを見送ると、小春はキッチンに戻って朝食の後片付けをした。
浩介が好むので朝は味噌汁とご飯を基本にした和食と決めている。
小春は浩介と結婚して、今度の結婚記念日で6年目だ。
子どもはまだいなくて、なので結婚記念日は夫婦水入らずで過ごすことができる。
結婚してしばらくは記念日ごとに気張って外出したものだが、もう6年目になると特に目ぼしいこともない。
浩介は勤務医で、残業もほとんどなく、家事にも協力的だった。
穏やかな性格で、小春と喧嘩することもほとんどない。
小春はそんな浩介のことが大好きで、特別なことをせずとも、結婚記念日は一緒に過ごせればそれで満足だった。
*****
とはいえ、結婚記念日には腕によりをかけて小春はごちそうを作り、チョコレートケーキも焼いた。
甘いものをあまり食べない浩介だけれども、小春の焼くチョコレートケーキだけは好んで食べた。
食事のあとは並んで食器を洗って、新作の恋愛映画をストリーミングで一緒に見た。
映画を観ているときに、小春は浩介のほうをそっと盗み見た。
長いまつげと通った鼻筋、大きな瞳を引き締めている眉毛で浩介の顔は整っている。
浩介も小春も同い年の32歳なのだが、浩介は時折大学生くらいに見えた。
患者からの人気もあると聞く。
かくいう小春も元浩介の患者で、ある日診察中にこっそりと連絡先を渡されて交際に至った。
小春も密かに想いを寄せていたので、連絡先を渡されたときにはとてもびっくりしたし、死ぬほど嬉しかった。
「なかなか面白かったね」
浩介は映画が終わると、そう言ってから伸びをして立ち上がった。
「シャワー浴びてくるけど、実は小春にプレゼントがあるんだ。僕のあとにシャワーを浴びたら寝室に来て」
「プレゼント?なに?」
「今は内緒」
浩介は人差し指を唇に当てるとウィンクをした。
今観ていた映画の俳優よりもずっとイケメンだと、我が夫ながら小春は思った。
*****
なるべく丁寧に体を洗い、小春は浴室を出た。
バスタオルを巻いて寝室へと行く。
寝室の扉を開けると、中は間接照明の柔らかな明かりがついており、ラベンダーのアロマが焚かれていた。
タスマニア産のアロマオイルで、小春のお気に入りの香りだ。
「小春、今夜は僕の言う通りにしてくれる?」
浩介が背中から抱きつきながら小春に言う。
小春は無言で頷いた。
「じゃあ…ベッドに横になって」
小春はベッドに体を横たえた。
浩介にバスタオルを剥がれて、一糸まとわぬ姿になる。
浩介は後ろ向きで何やらゴソゴソして、ロープの束を取り出した。
「なにそれ?」
驚く小春に浩介がにっこりとする。
「じっとしててね」
コメント (0)