長い間セックスを忘れていた私。それなのに義兄が私の欲望を目覚めさせてしまった。
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長い間セックスを忘れていた私。それなのに義兄が私の欲望を目覚めさせてしまった。 (ページ 1)
理香子は高校の同級生と大学卒業後にデキ婚したが、その五年後に旦那の浮気が発覚し離婚となった。娘を連れて実家に戻り、両親と姉の協力のもとシングルマザーとして第二の人生を歩み出してから早数年がたつ。
五つ年上の姉はバリバリのキャリアウーマン。結婚なんてする気がないと言っていたが、姪と生活するようになり母性が目覚めたらしい。
理香子が実家に戻って一年ほどで、同じ職場の同僚、和真とあっさり結婚を決めて周囲を驚かせた。
和真はあまり印象に残らないタイプ。何もかもが普通で、いい人だったよね、とだけ言われる男性。理香子も真面目そうな人だと思ったぐらいで、それ以外に何の感情も湧かなかった。
姉の配偶者。つまり、義兄。年に数回顔を合わせる親戚。ただそれだけだった。
そんな姉夫婦が、高齢の両親が動けるうちに旅行に行かないかと提案してきた。
七歳の娘も姉夫婦にはなついているし、理香子も温泉でゆっくりしたいし、費用も姉夫婦が負担するというから理香子に断る理由はない。
大型連休が終わった週末、車で三時間ほどの温泉へ和真の運転で出かけることになった。
両親は久しぶりの遠出に終始テンションがあがっているようで、理香子は姉夫婦に感謝の気持ちでいっぱいだった。
途中のサービスエリアでは、和真と理香子の娘がまるで本当の親子のように楽しそうに買い物をしている。
「和真さん、ほんといい人だよね」
「そう?外面だけだよ」
姉が笑う。理香子は元旦那の浮気癖に悩まされていたことを思い出した。和真みたいな誠実な人だったら、今の生活も変わっていたのかもしれないとその時は思っていた。
*****
ゆっくりと温泉で疲れをとり、美味しい料理をみんなで楽しむ。姉夫婦が酒豪なのは知っていたが、温泉でリラックスしているからかお酒のペースが明らかに早かった。
「ちょっと飲みすぎじゃない」
理香子は何度か声をかけるが、二人は楽しそうに大声で笑いながら大丈夫だと言っている。
両親も、今日ぐらいはいいでしょうと、ビールを注ぎ場を和ませた。そんな光景を見ながら、ふと理香子は思う。
「姉と義兄もセックスをしているんだな…。真面目な二人だから淡々としてそうだな…」
そんな余計なことを思いながら、ふと自分自身の性事情を思い知らされる。
「二人はこの後部屋でやるのかな…」
理香子は自分が何年ご無沙汰かも思い出せないほどだ。もう恋愛をすることもないだろうからこのまま女を終えるのかもしれない。そんなことをふと思ったら何とも言えない気持ちになった。
少しお酒が回ってきたのかもしれない。眠そうに目をこする娘と部屋に戻り、理香子も早めに休むことにした。
はしゃぎすぎた娘はすぐに寝息を立てて寝始めたが、その穏やかな寝顔を見ると理香子は妙に眠気が覚めてくる。
せっかくの温泉街だ。少しだけ情緒を楽しもうと、浴衣を整え外に出ようと思った。
静かにドアを開け、廊下を歩き始めたとき、背後から低い声がした。
「理香子ちゃん」
「…はい?」
理香子が振り返ると和真が不意に抱きついた。
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