彼氏とのセックスが不満で別れた私、偶然再開した元彼とお酒を飲んでそのままホテルで…♡

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彼氏とのセックスが不満で別れた私、偶然再開した元彼とお酒を飲んでそのままホテルで…♡ (ページ 1)

「ごめん、貴方とはもう付き合えない」

私は今日、半年付き合っていた彼氏と別れを告げた。
彼は優しかったし、顔もかっこよかった。勤めている場所だって悪くない。
世間的に見れば私のほうが釣り合っていなかったと思う。

たくさん愛を伝えてもらったし、大切にしてもらえた。
だけど一つだけ、彼との夜の相性が凄く悪かった。

私は人より性欲が強い方だと思う。
だけど彼はアレのサイズも小さいし、イくのも早かった。
彼が一人で満足して、一人で寝始めた時なんて泣きそうだった。
というか泣いていたかもしれない。

寝ている彼の隣で一人で自分を慰める。
そんな惨めな思いをするのはもうこりごりだった。

「どこかにいないかな、相性のいい人…」
「ねぇ!」

ため息を付いたとき、後ろから声をかけられて腕を掴まれた。
  
「光、光だよね?」
「秀一、…久しぶり」

私の腕を掴んだのは三年前に別れた元彼氏の秀一だった。

「…あんまり会いたくなかったみたいな顔してるね」
「当たり前でしょ」

秀一と別れたのは、秀一が海外留学に行くことになったから。
別に遠距離恋愛が嫌だったわけじゃない。
秀一は私になにも言わずに留学を決めて、出発の一週間前まで私に留学に行くことを黙っていた。
言い出すのが怖くてなんて言われたけれど、結果的に私はそのせいで余計に振り回されてしまった。

それが悔しくて、悲しくて秀一とは別れた。

「一ヶ月前に一時帰国してたんだ、来月また戻らなきゃいけないんだけど。さっきまでそこで買い物してたんだけど、偶然光を見つけて…」
「そうなんだ…」

秀一は申し訳無さそうに眉を下げた。
最後に会ったときよりずっと大人っぽくなっているのに、あの時と変わらない表情が私の心を締め付ける。
私の中に残っていた秀一への好意がちょっとずつ顔を出していく。

「せっかくあったんだし、ご飯でもどうかな」
「…いいよ。」
「本当!?近くに美味しいって評判良いレストランがあってさ」

秀一の顔が笑顔になり、進行方向に身体を向けると自然と私の手を握ってきた。
さっき彼氏と別れてきたばっかりなのに薄情な私はそれだけでときめいてしまう。
握り返した手に何も言わない秀一にちょっとだけずるいと思った。

*****

「大丈夫?歩ける?」
「無理ぃー…」

美味しいレストランで、腕の良いシェフが勧めるがままにワインを飲んだ私は出る頃にはすっかり潰れていた。
楽しくなってきた勢いで私は秀一と別れた三年間で三人と付き合って全員半年ほどで別れた話をした。
秀一はそんな話を嫌がりもせずに聞いてくれたのに、自分は私のことが忘れられなくて誰にも付き合えなかったと言った。
それが申し訳無さと優越感を刺激して私は完全に浮かれていた。
 
足元がおぼつかない私に肩を貸してくれる秀一にわざと体重をかける。 
 
「ねぇ、私のことまだ好き?」
「好きだよ、…光には申し訳ない事をしたと思ってるけど離れてからもずっと光のことが好きだった」
「…じゃあ、ホテル行こっか?」

耳元で囁くと秀一は小さく頷いた。

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