同窓会が終わって家に帰ると、同級生と一緒にいたのを見た夫が嫉妬に駆られて玄関で襲われる (ページ 3)
「ひどいよ、玄関でするなんて…」
「…ごめんね、怒ってる…?」
「怒っては、ないけど」
むしろ良かったなんて言うわけには行かずに目を反らした。
そのとき、ちょうど携帯が鳴って私はメッセージアプリを開いた。
「同級生からだ、ちょっと待って」
「どれ」
夏彦が画面を覗いたので私はとっさに携帯を投げる。
おそるおそる振り返ると夏彦が冷めた表情でこっちを見ている。
「…見間違えじゃなければ、男との食事の誘いだったけど」
「えっと、これは私じゃなくて向こうが気があるのをしって友達が勝手に暴走したというか。もちろん、二人で食事なんかしないし」
「春子」
私を抱きかかえて立ち上がる夏彦はそのまま真っすぐに歩き出す。
「もうちょっと、お仕置きが必要かな」
「冤罪だって!」
私の助けを呼ぶ声は夏彦に口を塞がれて誰の耳にも届かない。
寝室のベッドの上に寝かされ、私はこれから夏彦にされる事にただ小さく震えていた。
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