草食系男子のバイトの先輩が実は成人で、あまあまな愛撫でとろとろに責められて… (ページ 2)

そのセリフにビクッと体が強張ってしまった。
頭の中で先輩のセリフを何度も何度もリピートしてどうしていいか分からなくなった頃、鼻先に先輩の吐息を感じた。

フッと目を開けると同時に先輩の唇が私の唇に重なっていた。

「ん…」

これって、キス!?
全然状況が把握できない私。
ちゅっと音が鳴って唇が離れると、今度は角度を変えてまた重なった。
頬を包み込まれているのでされるがまま。
ゆっくりと先輩の顔が離れると、じっと私の目を見て照れくさそうな顔をした。

「あー、ごめん。ここまでするつもりはなかったんだけど、芽衣ちゃんが可愛すぎて…驚かせてごめん」
「いえ…」

恥ずかしくてフイッと目線をそらす。
外が暗くて助かった。
絶対に今、顔が茹でダコ状態だから見られなくて済む。
どういう顔をして先輩を見ればいいか分からずうつむくと、先輩の手が私の手をそっと握ってきた。

「嫌、だった?」

指先を軽く擦りながら聞いてくる。

「そんな! 嫌なんてっ…」

勢いよく否定したら優しく微笑む先輩。

「ふふ、嫌じゃないなら良かった。でもそんな顔してるとまた襲っちゃいそうだから気を付けて」

そう言って頭に優しくキスを落とされる。
甘く優しい先輩に私はもう全てを預けたいと思った。
そう思ったら頭よりも先に体が動いて先輩に抱きついていた。

「っ!? 芽衣、ちゃん?」
「先輩なら…良いです」

先輩の胸元に顔をうずめて小さな声でそう言うと、先輩も抱き締め返してくれた。

*****

そのままこっそりと2人で忘年会を抜け出して向かった先はラブホテル。
部屋に着くなり玄関の扉に押さえつけられて、さっきとは違う激しいキス。

「んっ! はぁっ…んんんっ」
「ん、っちゅ。芽衣ちゃん、口あけて」

顎を持ち上げられて親指が唇を割って入ってくる。

「んあ…」
「そう上手」

ぐっと熱い先輩の舌が入ってくると、その柔らかい感触に頭がぼんやりしてくる。
口内を余すところなく先輩の舌が這いまわるので、どんどん呼吸が荒くなってきた。

「ん、はぁ…ふっんんん」

鼻から甘い声が抜ける。
呼吸がうまく出来なくて立っていられなくなった頃、先輩が私の腰をぐっと抱き寄せる。

「あっ、先輩…んっ、はぁ」
「芽衣ちゃん、ごめんね。可愛すぎて抑えられない」
「ん、大丈夫です。先輩…好きです」

抑えきれない感情に私は大胆にも告白してしまっていた。
ハッと我に返ると先輩が嬉しそうに笑っていた。

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