出張先で片思いの上司と相部屋になって誘惑してみたら彼が豹変して…
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出張先で片思いの上司と相部屋になって誘惑してみたら彼が豹変して… (ページ 1)
「予約してた宿との連絡がうまく取れてなかったみたいで、急遽別の宿を取ることになったんだけど…ごめんね、部屋が限られてて。僕と一緒じゃ落ち着けないだろうけど、一泊だけだから」
憧れの上司、前川さんと二人出張に向かった先で、思わぬトラブルから私と彼は同じ部屋に泊まることになった。
「前川さん、謝らないでください!私なら平気ですから。それに、一人より二人の方が賑やかで楽しいですよ」
緊張のあまりよくわからないことを口走って、個室に二人きりのこの状況をなんとか誤魔化そうとする。
前川さんもぎこちなく笑いながら、「はは、それもそうか…」と言ったっきり気まずそうに押し黙ってしまい、二人の間には沈黙が訪れた。
しばらく何でもない会話を途切れ途切れに続け、時計の針も12時を回った頃「そろそろ寝ようか」という彼の提案に、私は布団を敷くことにした。
当然のように二つ横並びに布団を敷いていると、背後から前川さんの焦った声が飛んでくる。
「ちょっと君…、流石に寝るところは別々がいいでしょう?!僕、こっちの部屋で寝るから。小林さんはそっちの部屋を使って」
「え…?どうしてですか?前川さんは私と一緒じゃ嫌?」
「嫌じゃないけど…女の子なんだから、もっと自分のことを大切にして。相手が僕だからいいけど、別の人だったら何をされるか分からないよ?」
「私、前川さんにだったら何をされてもいい…」
小声で呟く。
「何か言った?」
「いえ、何も…。前川さん、もう布団敷いちゃったので、ここで寝てください。私、一人だと怖いし…」
「わかったよ。本当に君は、僕のことを信頼してくれているんだな」
そう言って笑いながら電気を消して、前川さんが私の隣に敷いた布団に入る。
「前川さん、もっとそっち行っていいですか?」
「ちょ…っと、だめだよ、そんなに近づいたりして、どうしたの?」
「私、寂しい…」
背後から前川さんの身体に腕を回して抱きつく。
「小林さん…?」
「私…前川さんのことが好きです。今夜だけでもこうしていること…許してください」
彼の背中に顔を埋めるようにして思いを告白すると、心なしか前川さんの鼓動が早まったように感じられる。
「小林さん、僕にどうしてほしいの?」
「え、前川さん…?」
「そんな風に誘惑しておいて…今更たじろいだって遅いよ」
そういうと、前川さんはあっという間に私を組み敷いてしまう。
「前川さん私…、んっ」
不意に唇を奪われる。前川さんの舌先が閉じた唇の隙間からねじ込まれて、二人の唾液が絡まり合う。
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