同僚と一つの傘で帰ることになった私。突然始まった愛撫に体が言うことを聞かなくなって…

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同僚と一つの傘で帰ることになった私。突然始まった愛撫に体が言うことを聞かなくなって… (ページ 1)

「うわ、すごい土砂降り」

「ほんとだ、すごい雨」

突如発生した残業に追われて、気づけば時刻は22時過ぎ。

周りの同僚達は全員帰宅してしまい、私ともう1人残された同期の春樹はエントランスに立ち尽くして、呆然と外の景色を眺める。

確かに、朝の天気予報で夜は雨マークが出ていたけど、こんなに降るなんて予想外だった。

私は小さくため息を吐いて、鞄の中に常備している折り畳み傘を取り出した。

正直、こんな大雨じゃあるだけ無駄だと思うけど、無いよりはマシというものだ。

「お、傘持ってるんだ?」

偉い、さすが、天才じゃん…と、隣の春樹が囃し立ててくる。

もしかして、こいつ…

「ねぇ…もしかして、傘持ってないの?」

「ん、ないね」

悪びれもせずに言ってのける春樹に、残業の疲れと共に今日1番大きな溜息を吐いた。

*****

パシャ、パシャ…ッ

大きな水溜まりを時折踏みつけながら、駅までの道を進む。

入社以来見慣れた街中も、雨のせいか普段より随分薄暗い。

いつもなら雨の日独特のジメジメした湿気と、雨水が跳ねる足元が気になって仕方ないのに、今日はそれよりも…

「また、はみ出てる」

なるべく隣を見ない様に俯き歩く私の顔を少し屈んで覗き込んだ春樹は、傘を持つ片手と反対側の手で、私の腰をグッと中心に引き寄せた。

「ち、近くない?」

雨に濡れた体は、じっとりとした空気と相まって汗ばんでしまっている。

匂いとか気になるんですけど…と、心の中で一人ぼやく。

「自分の傘じゃん、遠慮してどうすんの」

にっ、と口元を緩ませて、悪戯っ子の様な表情で私を見下ろす春樹。
元はと言えば春樹が傘を忘れたから、こうなってるのに…

「そう、私の傘なんだから…春樹がもっと遠慮すべ…き…っん!」

全く悪びれない春樹に、一言文句を言ってやろうと開いた口を思わず引き結ぶ。

私の腰を引き寄せる大きな手が、するっ…と前に回されて、体にびっしょり張り付いた服越しに、お腹を撫で回してきた。

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