キャバ嬢として働いていることが同僚にバレてしまった!?秘密にしてほしいと頼み込むと…
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キャバ嬢として働いていることが同僚にバレてしまった!?秘密にしてほしいと頼み込むと… (ページ 1)
「お願い!ここで働いてることは秘密にして!」
私は直人に必死で頭を下げた。
まさか、よりにもよって会社の同僚にバレてしまうなんて。
昼間は会社の事務、夜はキャバ嬢として働いている私。
うちの会社は副業が禁止されているから、上司にバレたら大変なことになる。
しかもキャバ嬢なんて、同僚にどんな目で見られるか。
「まさか真面目な沙織がこんなことしてたなんてな…」
直人は呆れた顔を私に向けた。
「そんなに金に困ってるの?うちの会社、給料は悪くないよね?君だってけっこう稼いでるはずだけど」
「だって…仕方ないじゃない。親の借金があるの。それをさっさと返さなきゃならないのよ」
「それは…大変だな」
直人は、いかにも育ちのいいお坊ちゃんって感じ。
私みたいに苦労したことなんてないんだろうな。
そういう人間は、見ているだけでイライラする。
「じゃ、そういうことだから、絶対秘密にしてね」
「わかった」
すんなり承諾してくれて、私は心底ほっとした。
「それにしても…直人って一人でキャバクラに来るとか、意外なところもあるんだね」
「まあ…」
「あんまり遊びすぎないようにね?キャバクラなんて行ってたら、すぐお金がなくなっちゃうよ?」
そうアドバイスすると、直人は私から視線を逸らした。
「いや、あんまり行かないよ」
「え?嘘でしょ。慣れてる感じだったもん」
「違うって。…友達に言われて来たんだよ。このキャバクラに、俺が好きそうな子がいるって聞いたから…」
「え~?誰それ?」
直人は恥ずかしそうに顔を赤らめて、結局教えてくれなかった。
彼は私の秘密を守ってくれたけれど、その後もよくキャバクラに来るようになった。
いつも私を指名して、けっこうお金を払ってくれる。
直人がどういうつもりかわからなかったけど、悪い奴ではないし、一緒にお酒を飲むのは楽しかった。
だんだん、直人のことが気になっていく自分がいた。
そんなある日、直人は朝まで飲んで酷く酔っ払っていた。
私もちょうど退勤の時間だったから、彼と一緒に店を出た。
お互い酔っていたせいだと思う。
気づいたら、キスをしていた。
舌を絡め合う、激しいキスを。
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