誰もいない職場で裸になっていたら、好きな人に見られてそのまま我慢できずに…
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誰もいない職場で裸になっていたら、好きな人に見られてそのまま我慢できずに… (ページ 1)
夜も更けたオフィスで、コートを羽織っている私はキョロキョロと辺りを見渡した。
(よし、誰もいないな)
人影がないことを確認して、私はコートを脱いだ。
それだけで、私は一糸まとわぬ姿となった。
「はあ…」
数時間前までたくさんの人、それも知り合いの人がいた場所で、私は全裸になっている。
その事実に私は興奮を覚え、全身が火照った。
少しばかり露出狂の気がある私は、たまにこうしてストレス発散をしているのだ。
小心者だから外では絶対にできないが、ここなら私以外に残っている人がいないのは確認済みだから安心だ。
流石にこれ以上のことはしないけれど。
(今日はこれくらいにしておこうかな)
そう思ってコートを手に取ろうとしたその時だった。
ガチャリと扉が開かれる音が聞こえた。
「え?」
まさか誰かが来たのかと慌ててコートを羽織るも時すでに遅し。
現れた人物はこちらを見て固まっている。
「青葉くん!?どうして」
そこにいたのは同僚の青葉くんだった。
彼もとっくに帰っているはずなのに、どうして戻ってきたんだろう。
いやそれよりも、見られたという事実は変わらない。
どうしようかとあたふたしている間に、彼は我に返ったようで顔を赤くしている。
「その、初菜がまだ残ってるみたいだから、手伝おうかと思って…」
それはつまり私を心配して様子を見に来てくれたということだろうか。
気持ちは嬉しい。青葉くんのことは前から好きだったから。
でもこの状況はまずすぎる。
「ごめんなさい!」
彼の顔を見ることができず、咄嗟にでた言葉がそれだった。
そのまま脱兎のごとく逃げ出そうとしたが、彼に腕を掴まれてしまう。
「待ってくれ!」
必死そうな声に思わず立ち止まった。
「その、たしかに驚いたけれど、別に変だとか思ってないから。俺もいきなり入ってごめん」
「げ、幻滅してない?」
「そんなことしてないよ」
青葉くんの言葉にほっと胸をなでおろす。
嫌われてなくてよかった。
「…あのさ初菜、一つお願いがあるんだけれど」
「な、何かな?」
「その、もう一度見せてもらってもいいか?」
「…うん」
熱い眼差しに見つめられて、ダメとは言えなかった。
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