幼馴染の双子の兄弟が私を巡って大喧嘩!二人にベッドへ押し倒されてしまい…
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幼馴染の双子の兄弟が私を巡って大喧嘩!二人にベッドへ押し倒されてしまい… (ページ 1)
由衣花の家の隣には、幼馴染の双子の兄弟が住んでいる。
高校ではクラスも違っていたし、違う大学へ進学してしまったけれど、今も時折互いの家を訪ねたりしている。
例えば今日は、双子の弟亮介から借りていた漫画本を返しに、由衣花はやってきていた。
いつも笑顔で出迎えてくれる彼らの母親は不在のようで、勝手知ったるなんとやらで由衣花は「おじゃましまーす」と声を掛け、二階に上がっていく。
「ちょっと亮介、いるんでしょ? …あれ?」
言い争う声が聞こえてきて、由衣花は慌ててその部屋へ向かった。双子である亮介の兄の部屋。そこから、喧嘩じみた掛け合いが廊下に響いている。
*****
「また喧嘩してるの、もう! やめなさいよ!」
「…由衣花」
双子が喧嘩するなど珍しくもなかったが、放っておくわけにもいかなかった。喧嘩の仲裁に入るのは、いつも由衣花の役目だった。
「借りてた漫画返しにきたら、もう…いい大人なんだから、喧嘩はやめなさいよね! 今度は何が原因なの?」
学生の時はモテまくって愛想振りまいていた彼らだが、由衣花にたしなめられてムスッとむくれている姿は、まるで子供みたいだ。
女の子の前では険しい表情を見せなかった亮介が、兄を睨みつけている。由衣花がいなかったら、殴り合いを始めそうな勢いだ。
「…原因はお前だよ、由衣花」
「えっ、私!? どういう意味よ、亮介」
「どっちが由衣花の相手に相応しいか、って話になってな。亮介がムキになって突っかかってきただけだ」
「はあ!? 兄貴の方が意地になってんじゃねーか!」
「ちょちょちょちょっと待ってよ! 何で私が…ていうか、どういう…」
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