自分の不注意で怪我をさせた相手が息子のコーチだった。お見舞いに行くうちに親密な関係に…
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自分の不注意で怪我をさせた相手が息子のコーチだった。お見舞いに行くうちに親密な関係に… (ページ 1)
「ほんっとごめんなさい!!私のせいで野々山コーチが骨折しちゃって…」
塩谷の運転不注意で、野々山コーチがバイクで転んで右手を骨折してしまいました。
野々山コーチは塩谷の息子が通っているサッカーのコーチだったのです。
「いえいえ、僕もよく見ていなかったので…」
「コーチが退院するまで、お世話させてもらうのでなんでも言ってくださいね」
「何か急ぐ事があったんですか?相当慌てていたので…」
「旦那が早く迎えに来いってうるさくって、急いでたんです。結局遅くなっちゃって、お説教くらわされました」
「そうだったんですね…」
「昔は優しかったんですけど、なんだか最近ピリピリしちゃってるんです」
「塩谷さんの旦那さん、試合に来ませんよね…」
「他のお父さんは結構協力的みたいだけどうちはなかなかです、ね。面会終わりそうなんで、また来ますね」
塩谷の旦那は、育児に非協力的で、塩谷に対していつも言葉の暴力で押さえつけていました。
*****
「野々山コーチ、リンゴ持って来たよ!」
「あ、ありがとうございます」
毎日お見舞いに来ていたので、塩谷は野々山コーチと仲良くなっていました。
何より年下の野々山コーチを可愛く思っていました。
「むいてあげるからさ、待ってて」
「あの塩谷さん、毎日ありがとうございます」
「いやいや、先生独り身でしょ?実家も遠いみたいだし、元はと言えば私のせいだし…ね?」
「お言葉に甘えます…」
*****
野々山コーチが退院するまであと1日となりました。
今日もパート終わりに塩谷が野々山コーチに会いにやってきます。
「先生、やっと明日退院だね。なんかもうこんなふうにして会うのも終わっちゃうね。あの、入院費とか、修理費はちゃんと払うから」
「いや、本当にいらないですよ。塩谷さん…、その代わりお願いごと、1つ聞いてもらっていいですか?」
「ん?なんですか?」
「キス、してもらっていいですか?」
「え?!」
「だ、ダメですよね。い、いいんです。忘れてください」
「あの…いいよ」
「本当に?えっと…」
塩谷は野々山コーチにそっとキスをしました。
「これでいい?」
「…こっち、またがってくれます?」
「え?」
(や、ダメダメダメダメ、これ以上したら止まんなくなっちゃう)
そんな事を考えていますが、塩谷は止まりません。
「これでいい?」
「もう少し近寄って…」
「ん…」
そして、野々山コーチは左手で塩谷を抱き寄せキスをしました。
「野々山コーチ…何か当たってるよ」
「ん、もう何日も抜けてないから…」
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