イケメンの同級生と再会!失恋で落ち込んでいた私を彼は優しく慰めてくれて…
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イケメンの同級生と再会!失恋で落ち込んでいた私を彼は優しく慰めてくれて… (ページ 1)
「ではビンゴゲームいっちゃいましょー!」
司会の男性がテンション高く言い、会場がワッと盛り上がる。
今日は友達の結婚式。せっかくだからと2次会にも参加してみたけど、どこか楽しめていない自分がいた。
それもそうだ。まさかの前日、彼氏に突然別れを告げられたのだ。
付き合って2年、そろそろプロポーズされるかも!?なんて期待していたのに…
幸せそうな新郎新婦。笑い声の絶えない明るい会場。私は周りに合わせて必死に笑顔を作っていた。
さすがに辛いな…そろそろ帰ろうかなと思っていると
「はい出ました!番号は17です!!」
「あれ?実花ビンゴじゃん!いいなあー!」
隣に座っていた友達が私のビンゴカードを見て興奮気味に叫んだ。
「え?あ、ホントだ…」
少しでも元気になるように神様が当ててくれたのかな…?
「おめでとうございまーす!!!」
「あ、ありがとうございます…」
会場中から注目を浴び顔が熱くなるのを感じる。景品を受け取って足早にその場を去ろうとした時。
「…実花ちゃん?」
背後から懐かしい声が聞こえて時が止まる。
「え、亮太くん!?」
そこには中学の頃ずっと憧れていた男の子が笑顔でこちらを見ていた。
*****
「ビックリしたー!亮太くん、すごい久しぶりなのによく私のことわかったね?」
「だって実花ちゃん、中学の頃と何も変わってないから」
私と亮太くんは会場を抜け出し、近くのバーに来ていた。
卒業して以来10年ぶりの再会。かっこよくてスポーツ万能だった亮太くんは、ますますイケメンになっていた。
そんな彼に会えただけでも嬉しいのに、2人で少し話そうと誘われたから私はすっかり舞い上がってしまった。
「ひどーい!少しは大人になったもん!」
「はは、ごめん嘘だよ。めちゃくちゃかわいくなっててビックリした」
さりげなくかわいいと言われてドキッとした。いたずらっぽく笑うところもあの頃のままだ。
「亮太くんこそ相変わらずモテモテなんでしょ!周りにいた女の子たち置いてきてよかったの?」
「別に…てか実花ちゃん元気ないなーって気になってさ」
亮太くんから笑顔が消えて急に真顔に変わった。
「え?」
「俺の気のせいならごめん。なんか辛いことあったの?」
彼の真剣なまなざしを受け、抑えていた失恋の悲しみがじわじわと押し寄せる。泣いちゃだめだと思うのに糸が切れたように号泣してしまった。
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