お風呂で初めて肉体関係を交わらせる本屋で出会ったオトナな二人 (ページ 2)
「ん……っ」
ツツ、と俊が頬を撫でる指と、ひっついた髪を耳にかけられる微弱ながらも鋭い快感に、加奈子の腰が思わず跳ねてしまった。ちゃぷん。ぐりっ。波で押し戻された体が、男女の秘部を触れ合わせた。
「ひゃっ……、俊さん……ごめんなさい……」
「どうして謝るんです」
浴室の暖かい照明を反射する銀糸が、唇を繋いで、ぶつんと切れた。二人の混ざり合った唾液が落ちたところに、加奈子は手をやった。
「俊さんの、すごく大きくなっちゃいましたね……」
肌色で揺蕩う(たゆたう)湯の中心に、ひときわ濃い肌色の曲線が存在を主張していた。加奈子はそれに指を沿え、先っぽから根本へと緩やかに撫でた。
「シてくださるんですか?」
俊は穏やかな声音を崩さず、加奈子にそう聞いた。
「……口で、なら」
俊は「あがったらベッドでお礼させてくださいね」と言い、浴槽の淵に腰かけた。
水滴をまとった反り上がる膨らみの先端に、加奈子はさっきのようにキスを落とした。唇で触れ、舌を伸ばし、ツルリとした先っぽを口の中に含んだ。ず、ずず……とゆっくりとソレを飲み込んでいき、やっと半分が収まったくらいのところで喉奥にトン、とぶつかった。
「無理しなくていいんですよ」
本心から心配した声音が、頭上を撫でる手と共に降ってくる。
加奈子は快感とわずかな苦しさに眉をひそめながら、ゆるゆると頭を上下させた。入らないところは手で扱き、俊の男性器をまんべんなく擦った。
大きくて、びくびくしてる──。
久しぶりの肉欲の戯れに、加奈子は興奮していた。そしてそれは俊も同じだった。
「先端、もっと吸えますか」
加奈子は言うとおりにして、俊の性器を舌と上顎で挟んでその隙間をすぼませた。口の中の性器がビクビクと動き、その様子に加奈子は下半身が熱くなり秘部から愛液が湧き出るのがわかった。先端に吸い付きながら根元から先へと手での扱きも強めると、俊の低い吐息混じりの声が漏れ始める。頭に乗せられた手が少し強まったかと思うと、俊は腰を揺らし加奈子の喉奥をコンコンと軽くノックした。
「──っ」
喉奥に熱い液体が広がり、加奈子は口内を優しく犯す男が果てたのがわかった。
ずるりと抜き出た俊の性器はまたすぐに立ち上がりそうな膨らみだった。
「私、のぼせてきちゃったかもです」
「僕もです。はやく上がりましょうか」
二人は「ふふ」と微笑みながら湯の外へと出て行った。
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