同棲中の彼氏がホストが故に…ツンデレ彼女が彼氏のドSスイッチを押しちゃう夜 (ページ 5)
「ん、何?珍しくしたいモード?」
「その言い方嫌。」
「んじゃ、何、ムラムラ?」
「余計生々しいんだけど。」
喧嘩なんてどこへ行ったのか、いつもと変わらない馬鹿馬鹿しい会話。
私だけで彼を独り占めしたい。
こうやって暗いところで見える横顔のシルエットも程よくついた筋肉もほんとは全部好き。
「ま、なんでもいいわ。素直に言ってみ」
「んー…じゃあ抱いてください?」
「なぜに疑問?ま、いいや。いただきまーす」
そう宣言すればまた唇を重ねる。
さっきよりも格段に激しいキス。
二人とも体温が高い。
唇から漏れる吐息が熱い。
「ん…はぁ…。」
「ノリノリじゃねーの、かーわい」
こんな時でも軽口を叩けるこの男はやはり天性のホストで、激しい口づけにも関わらず息は欠片も乱れていない。
濡れた唇が艶かしい。
「ね、全部忘れちゃうくらい愛して」
今日あったこと全部忘れちゃいたい。
自分から求めることへの羞恥心なんて今は無くて。
きっと酔いのせい、たぶん。
「今夜は眠らせねーよ?」
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