足を怪我したドSな彼に看病という思いもよらぬ焦らしプレイを仕掛けられる (ページ 8)
彼に触れている手にも力が入り一心不乱に腰を振りながら、あぁもうだめ…と思っていたのに、
「…まだ、だーめ」
腰を掴まれ寸での所で刺激がなくなる。
凄く気持ち良かったのに突然の仕打ちに呆然とした。
「な、なん…あぁっ」
何故、と問い掛けようとした所で再び彼が入り込んでくる。
「ひっ…んぅ…」
ゆっくり、ゆっくりと入れられ奥まで満たされるともう身体に力が入らなくて、くたりと彼にもたれかかれば首筋に強く吸い付かれた。
「あっ…!っひぁ…!」
それだけの刺激にも痛いくらいに感じてしまって、彼をぎゅっと締め付けて声を上げる事しか出来ない。
「…もうイきたい?」
首筋でそう問い掛けられて身体が跳ね上がる。
こくこくと頷いたが「でも、まだだめ」と答えられて唇を噛み締めた。
するとそんな様子に気付いたのか、響はわたしの胸の飾りをぎゅっと摘み上げる。
「…やっ…!」
「だって今日は、日和がしてくれるんでしょう?…ひとりで先にイクなんて、ダメだと思わない?」
もうあと少しでも刺激を与えられたら絶頂に達してしまいそうなのに、彼は笑ってそう告げた。
けれどそれは口元だけであって、瞳には野獣のような光が灯っている。
「我慢、出来るよね」
有無を言わさない物言いにクラクラする。
彼が発する言葉ひとつひとつが色めき立っているようで、何を言われてもわたしはただ感じるだけで精一杯で。
我慢なんて出来るはずもなかった。
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