人懐っこい後輩と厳しく冷たい上司にデスクへ押し倒されて迫られる二者択一
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人懐っこい後輩と厳しく冷たい上司にデスクへ押し倒されて迫られる二者択一 (ページ 1)
「あれ?先輩、今日も残業ですか?」
「大地くん」
「手伝いますよ」
「え?いいよいいよ」
「僕が手伝いたいんです」
「あ・・・りがとう。じゃあ、お願いしようかな」
この子は同じ部署の後輩。
人懐っこくて周りからは可愛いワンコ系なんて言われてる。
社内でも人気の彼は若いしモテるのに、なぜか私を好きだと猛アプローチしてくる。
「ねぇ祐美さん、考えてくれました?俺と付き合うの」
「あのね?大地くん、気持ちは嬉しいんだけど・・・」
私には好きな人が・・・
「もしかして・・・主任ですか?」
「えっ?」
どうしてわかるの?
「やっぱりね」
私達以外誰もいないオフィスが一瞬だけ静まり返った。
隣にいる大地くんが手を止めて私をジッと見る。
いつもの明るい笑顔じゃない・・・
「・・・あの人、いつも祐美さんのこと怒鳴るじゃないですか」
「そ・・・れは、私がミスばかりするから・・・」
「仕事は完璧かもしれないけど・・・あんな冷たい人のどこがいいんですか?」
「どこが・・・って」
そんなのわからないよ、気づいたら好きだったんだもん。
部下に厳しくて、怒ってばかりいるかもしれないけど・・・
それだけじゃないってわかるから・・・
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