初デートが終わってから見せた心配症な彼の新たな一面 (ページ 3)
はっとして後ろを向く。
誰もいない。
ちょっとイラついているからだろうか。
神経質になっているのかもしれない。
そう思って、歩きだした。
スゥッ。
また、すぐに背後に人影を感じた。
やだ・・・これ、ひょっとして、ストーカー?
怖い。
コツンコツンコツンコツンッ!
自然と足早になる。
スッスッスッスッ!
追われてる!怖い!怖い!怖い!誰が助けて!
恐怖が極地に達した瞬間。急に、気配が無くなった。
恐る恐る後ろを振り返る。
カランコロンッ。
7メートルぐらい先、自動販売機の影から空き缶が転げた。
横にあるゴミ箱が倒れている。
「誰がいるの?」
恐怖で声が震えた。
沈黙が流れる。
ゴソゴソッ。
倒れたゴミ箱がもとに戻ると、販売機の影から人が現れた。
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