友達から貰ったローター、咄嗟に隠した筈なのにうっかり見つかってしまい…

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友達から貰ったローター、咄嗟に隠した筈なのにうっかり見つかってしまい… (ページ 1)

「どうしよう、これ…。」

私の手には、透明な箱に入った小さなピンク色のローターがある。

――それは昨日の夜のこと。

昨日は高校時代の友達と女子会をしていた。

「さくら~。最近彼氏とはどうよ?」

にやにやしながら訪ねてくる友達に、私はため息混じりに答えた。

「どうもしないよ。少し前から出張に出てるから会えてないし。あと1週間くらいは帰ってこれないって。」

私の彼氏――海斗は、大手企業の会社員で忙しく、出張も多い。

そのせいで最近はなかなか会えず、寂しい気持ちが募っていた。

「また出張行ってるんだー。海斗くん期待されてるもんねぇ。…あっ!そうだ。はい、これあげる。」

そう言いながら友達は、紙に包まれた四角い物を私に手渡した。

「えっ。なにこれ。」

「いいからいいから。開けてみて。」

ふふっと笑いながら言う友達を少し怪しいと思いながらも、包み紙を開けた。

「ちょっ…!これっ!」

その中身を見るなり、私の頬は赤く染まっていった。

「ローターだよ。今はネットとかでもお手軽に買えるから便利だよね~。」

「そうだね…じゃなくて!なんで私にこれを?」

手の中にあるローターを見つめながら尋ねると、

「彼氏と会えない日が多いと溜まってるんじゃないかと思って。」

不敵な笑みを見せながら友達が答えた。

「そんなことないよっ。もう…。」

「まーまー。海斗くんと使ってみるのも刺激があっていいんじゃない?」

なんてことを言ってのける友達に呆れながらも、断りきれずに仕方なくカバンにローターを押し込んだ。

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