年下の男の子に迫られて・・・内緒であまあまエッチ
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年下の男の子に迫られて・・・内緒であまあまエッチ (ページ 1)
上京してもう5年。
独り暮らしも慣れ、すっかり都会に馴染み今や立派な社会人。
・・・とは言ったものの、真紀は彼氏も出来ず、忙しさに追われて辟易した毎日を送っていた。
上京と共に2年付き合っていた彼氏とも別れ、以来全く恋愛する気分にもなれず、毎日1人で悶々としては自分を慰める日々が続いている。
寂しいと思う日が増え弱気になっているが、出てきた手前「順風満帆」な生活を地元の友人や家族に自慢してはため息を吐くのだった。
母に「彼氏も居て仕事も順調だし、心配しないで」と元気な振りをしたが、ホームシックが今更再発しているなんて、口が裂けても言えない。
「そんな事言ったら、”真紀はやっぱりこっちに戻ってこい!”って絶対言うわね・・・」
しかし、誤魔化していられるのも時間の問題だと悟ったのはつい先日の事だ。
弟がこちらに遊びに行くから泊めて欲しいと連絡があった。
世間は楽しい3連休の始まりに浮かれている。
弟は初めてのボーナスを使って観光を楽しみたいと言うのだ。
なんか奢るから!と、懇願されてしまっては断れない。
連休初日の夕方に、弟は親友の悠馬を連れてやって来た。
「ちょっと!なんで悠馬も居るのよ!!」
やんちゃな弟とずっと親友だった悠馬は、誤魔化すように笑う。
「真紀ちゃんごめん・・・。こいつ、1人じゃ恐いから一緒に行こうって・・・」
「恐いなんて言ってねーよ!1人じゃつまんないじゃん?悠馬だからいいだろ?」
真紀はため息を吐いて、2人を家に上げた。
悠馬も弟みたいなものだ。
4つ年上の真紀を悠馬も姉のように慕っている。
「あんた達はリビングに寝なさいよね。机を端に避けたら2人で寝れるくらいのスペースはあるでしょ?」
「・・・え?姉ちゃん彼氏のとこに行くんじゃねーの?」
グッ・・・と息が詰まってしまった。
この2人が帰るまで誤魔化さないといけない。
「彼氏は今出張なの」
「真紀ちゃん、3連休なのに彼氏さんが出張なのは寂しいね」
悠馬は優しい子だ。
弟とは真逆で、大人しくて気遣いが出来る優しい子。
悠馬が弟だったら苦労はしていない。
冷蔵庫から勝手にビールを取り出して、勝手にくつろいでいる愚弟を見て、真紀は鼻で笑った。
「彼氏、今頃浮気してっかもよ?」
「・・・そういう事言っちゃダメだよ。ね?真紀ちゃん」
真紀は思わずソファーに乗って、上から悠馬の頭を撫でた。
あんなに小さかった悠馬は、今やこうもしないと頭を撫でられないほど成長している。
「悠馬はかわいいね~。どこかの誰かさんと違って」
「姉ちゃん、俺達もう20だぞ?気持ち悪いわ」
「まあまあ、喧嘩は無しだよ。せっかくなんだから飲もうよ。俺もお酒飲めるようになったし」
既に外は暗い。
真紀は2人の為に作っておいた料理を振る舞う。
お酒を飲み、3人は楽しく会話を楽しんだ。
しかし、少し気に掛かる事がある。
悠馬が真紀の彼氏がどんな人物なのかを根掘り葉掘り訊いてくる事だった。
内心冷や汗を掻きながら空想上の彼氏を自慢するのだが、時折悠馬は真紀の目をじっと見つめるので必死で笑顔を絶やさず誤魔化した。
昔からこうして人を観察する節がある悠馬に、弟は嘘を吐くことが出来ない事を真紀は良く知っている。
お酒を覚えたての弟はあっという間に寝込んでしまい、取り残された真紀は酔った振りをしてベッドルームへ向かおうとしたのだが、手を掴まれてしまった。
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