矛盾する言動にこそ愛が溢れるツンデレ彼氏
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矛盾する言動にこそ愛が溢れるツンデレ彼氏 (ページ 1)
「弥生の手あったかい」
運転中、空いている左手で私の右手を握る彼。
「何?手繋ぎたくなったの?」
「違うわ。俺、冷え症だから。」
カイロがあったらそっちいくし、と言いながらも指を絡ませてくる。
「運転疲れたから休みたい。ホテルでいい?」
もう向かってるくせに、そう思いながらいいよ、と返事をした。
ホテルに着くと直ぐ様ベッドへごろんと寝転がる彼。
寝転がる彼の隣、ベッドの縁にそっと腰かけ、彼の髪を撫でると、とろんとした目で見つめ自分の隣をぽんぽんと叩く。
「来ねぇの?」
「ん?来てほしいの?」
「別に」
そう言うと体を起こし、ベッドの縁に座っている私を横抱きにして、中央に移動させる。
そしてそのまま押し倒して覆い被さりぎゅっと抱き締められ、彼の重みと熱を感じる。
いつものように彼の髪を撫でると、くすぐったそうにしながら首筋に顔を埋める。
「んっ…」
不意に首筋に落とされたキスに反応してしまう。
「翔…んっ」
首に埋めていた顔をあげ、今度は唇を塞がれる。
舌をねじ込まれ口内を侵されると同時に、耳の輪郭をゆっくりなぞられると、背筋にぞくりとした感覚が走る。
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