工事現場の細マッチョは絶倫王子だった。窓全開でのセックスに私の興奮は最高潮!

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工事現場の細マッチョは絶倫王子だった。窓全開でのセックスに私の興奮は最高潮! (ページ 1)

 翔子は七階建てのマンションの五階に住んでいる。その向かいに十階建てのマンションが建設されることになり、朝から工事の音が響き渡ることになった。

 ピアノ教室の非常勤講師をしている祥子の生活リズムは、夜型だ。午後十時半ごろに帰宅し、朝は十時過ぎまで寝ている。だから、工事の音は決して心地よいものではなかった。

 ある日、翔子は若い男性の声が響いているのに気が付いた。どこから聞こえるのか、まるで会話がこだましているかのようだ。

 楽しそうに笑っている声が印象的で、それはまるで学生の昼休みのようで、翔子は思わず窓を開けてみた。

 灰色の防護シートで直接は見えないけれど、薄っすらと作業をしている二人の男性の影が見える。何を話しているのかはわからないけれど、間違いなく二人の声だった。

 ベランダから数十メートの距離なのに、遮るものがないせいではっきりと作業の様子が透けて見える。

 こちらから見えるということは、向こうからも部屋の様子が見えているのだろうか?

 ふと、翔子は自分の姿を確認した。

 タンクトップに短パン。元カレたちが、裸よりも好きな格好だ。見えそうで見えないEカップの胸と、むちむちの太ももがたまらないらしい。

ー工事現場のお兄さんたち、これで興奮しないかな?

 そん馬鹿なことを思いながら、翔子は出勤準備を始めた。

 翔子が家を出ると、裏口のコインパーキングで工事関係者が休憩していた。白いバンの中から若い男性が降りてきて、自動販売機で缶ジュースを買っている。

 建設業界のお兄さんたちは強面の人が多いと思っていたが、その男性はまるで違った。

 きりっとした太目の眉、二重の大きな目、汗がつたう横顔は少女漫画の主人公のように綺麗で、取り出し口に手を入れるその横顔がドラマのワンシーンのようだった。

 翔子が彼の隣を横切る。彼と目が合った。思わず会釈をしてしまった翔子に、彼も優しく微笑み返した。

 この瞬間、翔子は彼に強く惹かれたのだ。

 昔から、この人と決めたら周りが見えなくなるのが翔子の長所でもあり、短所でもある。そんな性格の翔子は、翌日から工事現場の王子様に会うために、ありとあらゆる偶然を装った。

 わざわざ自動販売機で飲み物を買ったり、まるでランニングが日課のように走ってみたり、近くのコンビニに行ってみたり。

 彼と目が合ったのは数回だけだったが、ある日ついに彼が声をかけてきた。

「よく会うね」

「はい…」

「あのさ、俺になんか言いたいことあるの?」

「え?ばれてますか?」

「うん、わかりやすく」

「言いたいことっていうか、つい見とれちゃうっていうか…」

「文句じゃないならいいよ」

 そう言って、彼が笑いながら携帯を取り出した。

「連絡先、教えて」

 和也、二十五歳。待ち望んでいた連絡先が追加された。

 その日、翔子は一日中舞い上がっていた。

 二人が連絡先を交換して以来、やり取りは頻繁に続いた。三歳年上の翔子は、偶然を装ってまで和也に近付いていた自分が恥ずかしくなり、逆に会わないようにしていた。

「やっぱり、わざとだったんだ」

 和也は笑い飛ばしてくれたけれど、週末が出勤の翔子と日曜日が休みの和也とでは予定が合わず、会って話すことがなかなか難しい。

 二人きりで会いたい気持ちが強くなった翔子は、他の講師にわざわざ代わりをお願いし、和也にデートを提案した。

 和也は快諾した。

「俺、翔子ちゃんの家でいいよ」

「わかった、じゃあ私の家で会おう」

 翔子は工事現場を眺めながら、久しぶりのドキドキ感に浸っていた。
 

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