イケメン婚約者とのひさしぶりのエッチ！感じすぎてトロトロになってしまう私

「美奈穂さんって彼氏と婚約中なんだよね」

今は会社の休憩時間。
同僚の女性社員が私に質問してきた。

「そうだよ」

と答える私に、同僚はにっこり笑顔でこんなことを言ってきた。

「あたしのお気に入りの星占いアプリだとね。あたし、今月の恋愛運すごくいいんだ。たしか美奈穂さんとあたしって同じ星座だったよね」

あ、そういえばこの人は星占いが好きなんだった。
あんまり休憩時間がいっしょにならない人けど、前に星座を聞かれたような気がする。
うなずく私に彼女はフフフとほほえんだ。

「美奈穂さん、よかったね。彼とのデート運、絶好調だよ」

にんまりしてる同僚に対して、私の心は冷静だった。
もともと私、あんまり占いって信じてないし…。

現に私の彼氏…から婚約者になった貴也は、現在出張中。
残念ながら、今月は会えない。

貴也と私は別々の会社で働いていて、彼が出張中なことは、私の職場の人に話してない。
だから同僚の女性社員であるこの人に悪気はないんだし…と思って話をあわせているうちに休憩時間は終わってくれた。

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「ふー、今日も忙しかった…」

会社から一人暮らしのアパートに帰宅した私は独り言をつぶやいたあと…。

「あっ！」

バックからスマホをだし、貴也からメッセージが届いていることに気づく。
メッセージは、出張の期間が急遽変更になって、週末にはこっちに帰れるという知らせ。
そして、だから私に「会いたい」って気持ちがつづられていた。

（貴也…！）

嬉しさのあまり、飛びあがりたくなるのを必死でおさえ（ここアパートだから下の階の人に迷惑だろうし）私も会いたいって返信した。
占いはあんまり信じてない私。
だけど、今月は会えないと思ってた貴也に会えることになったのだから、占い好きの同僚にも、ありがとうって気持ちが芽生えた。…単なる偶然かもしれないけど…。

（もうすぐ貴也に会える！）

貴也は、イケメンでやさしくて…。
つきあいはじめたころは、貴也が私の彼氏ってことが信じられないほど嬉しくて、幸せで…。

そんな彼と婚約しているってことが幸せなぶん彼が出張中で会えないのが、心に穴があいたみたいに寂しかった。
だけど今は違う。
私は週末を楽しみに、わくわくした気持ちで眠りについた。

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「美奈穂！」

「貴也…」

週末。
あいかわらずカッコいい貴也と彼のマンションで再会できた私は、感激で胸が高鳴った。
彼に抱きしめられ、その体温につつまれると、「私は、この人が好き」と強く実感する。
やがて…。彼のベッドルームに、私のせつなげな声が響きはじめた。