イケオジのバーテンダーが媚薬を!?純愛なはずの彼と言葉責めH

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イケオジのバーテンダーが媚薬を!?純愛なはずの彼と言葉責めH (ページ 1)

蓄音機に木材の椅子、シャンデリア。

ここのバーのオーナーはアンティークなものが好きらしくフランスやイギリスから取り寄せているそうだ。

オーナーはイギリス人の母と日本人の父のハーフとして生まれたためかほりが深く端正な顔立ちをしている。

最近は生まれつきの綺麗なブロンドの髪にグレーがほどよく混ざり、ますますイケオジに拍車をかけている。

そんなオーナーには結婚歴がなく十年くらい前から好きな人がいるとかで、誰なのかと常連の私が訊いてもこたえてくれず照れて話を逸らさせる。

「どんな女性なのかだけでも教えてくれたらいいじゃないですかー!」

『それをいうとわかってしまうだろう?』

わかってしまう?

ということは私の知る女性なのだろうか?

「もう!教えてくれないんだからぁー」

『いやぁ…それだけはいえないんだよ』

ふてくされながらメニュー表を眺める。

たまにはカクテルもいいかもなあと思っていると珍しくオーナーがおすすめしてきた。

『カクテル飲むんだったらカナさんにおすすめしたいのがあるんだ』

「なに?」

『ホーカーラブって聞いたことない?』

ホーカーラブ?初めて聞く名前。

『まあ飲んでみたらわかるよ』

そういってオーナーはホーカーラブという名のカクテルをついでくれた。

「白っ!でもなんか趣があっていいね」

『そうだろう?このカクテルの合言葉って知ってる?』

「合言葉なんてあるの?」

『実はあるんだよ。今は教えないけど』

「ねぇーほんとそういうところだって」

オーナーのもったいぶる性格にイラッとしながらホーカーラブの匂いを嗅ぐ。

ほんのりとフルーツの匂いがする。

「ちょっと飲んでみてみていい?」

「いいよ飲んでみて」

レモンのさわやかな酸味とまろやかな甘味が溶け合い優しい味がする。

「これけっこう美味しいし口当たりがいいね」

『そうだろう。まあ度数は高いけどね』

「ちょっと!なんで早くいってくれないの!全部飲んじゃったじゃん!」

早くいってほしかった。

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