大好きな先輩と、突然の雨でホテルに避難。告白したら両想いだったのであまあまSEX
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大好きな先輩と、突然の雨でホテルに避難。告白したら両想いだったのであまあまSEX (ページ 1)
ざあざあと容赦無く振り続ける雨の中、私は決意した。
小さな声では雨にかき消されてしまう。勇気を振り絞って、半ば叫ぶように言う。
「私、雨宿りして、新しい服に着替えたいです! あそこで!」
煌々と輝くラブホテルの看板を指差した。
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大学に入学した三年前、のんびり楽しく過ごせるサークルに入りたいと思っていた私を温かく迎えてくれたのは、映像研究サークルだった。
研究とは名ばかりで、ほとんどの時間は映画を観ながらお茶とお菓子を楽しむような、和気藹々とした集まり。
その中で、一際魅力的に見えるのが和弥先輩だ。
先輩は男子学生の中でもかなり地味で大人しく、所謂イケメンと呼ばれるような雰囲気ではない。
一度も染めたことが無いであろう髪。黒縁の眼鏡に、主張の控えめな目。唇も薄くて、塩顔と言われる部類だ。
皆で映画の感想を話している時でもあまり発言しないし、影も薄い。
だけど、私は知っている。
皆は気にしていないけど、サークルで鑑賞していて今までで一番盛り上がったのは、和弥先輩が選んだ作品だ。
誰も気付いていないけど、皆が美味しいと言って真っ先に無くなるそのお菓子は、和弥先輩が用意したものだ。
暑くなってきたからと扇風機を使い始めたけど、倉庫の奥で眠っていたその扇風機を綺麗に掃除したのも和弥先輩だ。
サークルの活動日は月・水。今期の時間割は、水曜日の2限と3限が空いてしまった。
水曜日に1限と4限、5限のために大学に行かなくてはならないのが憂鬱だった。空き時間で自習もしてみたけど、なんとなく集中できない。
ならば一人で映画でも観てやろうと、まだ誰もいないはずの活動場所へ向かった。
「あれ…おはよう」
そこにいたのが和弥先輩だった。
聞けば、先輩も水曜日のこの時間が空いているらしい。
普段あまり喋らない先輩がたくさん話してくれた。
皆が喜んでくれると嬉しいから、空き時間に次に観る映画やお菓子を準備していること。
皆の話を聞いている方が楽しいから、普段はあまり発言しないこと。
サークル活動の準備を済ませたあとは、こっそり一人で映画を観ていること。
その際は、皆が楽しめるような作品ではなく、自分の好みを優先してマニアックなものを選んでいること。
なんて素敵な人だろうと思った。そして続けて先輩は言った。
「恥ずかしいから、皆には内緒ね」
そう言って照れ臭そうに笑った顔を見て、完全に恋に落ちた。
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