嫉妬深いヤンデレ男子となぜか付き合うことになった私。彼の濃厚なセックスに虜になっちゃう! (ページ 2)
「ほんと、陸翔くんモテるね」
「そんなことないよ」
「でもさ、毎日誰かが陸翔くんを見に来るでしょ」
「暇なんじゃない?」
「そんなことないよ。会いたくて仕方がないんだよ」
果歩は自分の気持ちも込めて話している。
「ねえ、陸翔くんモテるのに、なんで彼女作らないの?」
「うーん、なんか俺、重いらしいんだ」
「へー、そうなんだ。いいことなのにね、一途ってことでしょ」
「まぁ、そんな感じ」
陸翔はそれ以上、自分の恋愛については言わなかった。童貞ではなさそうだが、遊んでもいなさそうな様子の陸翔の女性関係にますます果歩は興味がわく。
「今日、バイトのあとカラオケ行かない?」
「いいよ」
ダメもとで誘った果歩だが、陸翔はあっさりオッケーした。
「じゃあ、一緒に店を出ようか」
「うん」
バイトが終わる午後九時まで、果歩は自然と顔をほころばせていた。
二人はそれぞれの自転車をカフェに置いたまま歩いて行くことにした。
初めて果歩は陸翔と並んで歩いたが、ダボっとパーカーを着こなす陸翔はお店にいるときよりも背が高く感じる。そして大人っぽくも見える。
「高いね」
「果歩さんがちっちゃいんだよ」
「うるさい!」
そんな他愛もない話をしながらカラオケに入る。平日のカラオケ店は空室が目立ち、すぐに入室できた。
「フリータイムでいい?」
「うん」
ドリンクをオーダーし、流れるミュージックビデオを眺める。人気のバンドがラブソングを歌っていて、思わず果歩は口ずさんだ。
「好きなの?このバンド?」
「嫌いじゃない。私、音楽わりとなんでもオッケーなの」
「浮気者?」
「違う、違う、一途だから私」
「ほんと?」
陸翔が果歩をじっと見た。吸い込まれそうな優しい目。果歩がドキッとして咳ばらいをすると、ドアをノックして店員がドリンクを運んできた。
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