資産家の御曹司で鉄面皮の夫には、私しか知らない秘密があって… (ページ 2)
瑞樹のワンピースの裾から手を滑り込ませると、その股間はもうすっかり膨らんでいた。姑の目を欺くための屋敷での夫婦生活では全くの淡白で、私の中で吐き出すのもやっとな瑞樹が、淑女の姿ではこんなに興奮するのだ。
「真琴、キスして」
私は頤に指をかけ、上向けた桜色の唇にしっとりと口付けた。んん、と口の奥で瑞樹が呻く。と、私の手の中で、早くも瑞樹自身が弾けてしまった。
「あ、いや…ごめんなさい」
「あやまらないで、私の淑女」
「真琴…愛して」
ねだる瑞樹のそこは、噴出した液に塗れていても、まだ屹立したままである。
泣き出しそうになって私を見上げる瑞樹に微笑み、私はスラックスを脱ぎ、男物のブリーフの股布を指でかき分けた。
「ここに、入れてくれるか、瑞樹」
瑞樹は頬を染め、自分でワンピースを捲り、何もつけていない生まれたままのそれを、私に見せてくれた。
ゆっくりと、その屹立した狂気のような逸物を、私は腰を落としながら柔襞の奥へと引きずり込んだ。
「んん…」
瑞樹が私の腰にしがみついて髪を振り乱した。
「可愛い声にゾクゾクするよ…まだイクなよ、瑞樹」
「あん、だって…真琴の中、気持ち良すぎるの」
「嬉しいな。腰、使うなよ、私にさせて」
ここはこうしたハプニングありきの会員制クラブ。既にフロアでは男女が絡み、婀娜声を上げている。
瑞樹の物は私の蜜壺の形によくフィットして、的確に良いところを刺激してくれる。私も、こうして跨って好きに腰を振る方が余程気持ちがいい。
「真琴、だめ、そんなに振らないで、もう、もう…」
「がまんして、まだ…あっ、ああ…んっ」
「だめ、真琴、そんなに腰、振らないで、ああん、当たる、奥に当たってたまらないの」
波が来た。あの大きな波…達してしまいたくて、私は夢中で腰を回し、叩きつけるが、私より先に瑞樹の方が達してしまった。
*****
「ごめんなさい、真琴…」
「まだまだだよ、ねぇ瑞樹、そんな顔をしないで。ほら楽しもうよ」
まだまだ納得していない私は、バッグの中からディルドを取り出し、ベルトで装着した。これをつけると、本当の男になったような気持ちになる。
そんな私の姿を見ていた瑞樹は、もう期待に目を濁らせて、呆けた顔でディルドに唇を寄せている。
「いいよ、おしゃぶりして」
すると、子猫のように、あくまで品良く、瑞樹は手を添えて舐め始めた。
その間にも、M字に開かせた足の奥、瑞樹の可愛らしい菊門にたっぷりとローションを練り込み、指で解し始めた。
「今日は随分とピッチが早いね…君を虐待し続けた義母の痴態に興奮したのかな」
夫は、後妻として入ってきたあの女に無理やり性の玩具にされ、取り込まれていた。義父が死んで姑が全てを握る頃には、男性のままでは機能しなくなってしまっていた。夫は彷徨うように亡くなった実母の清廉な姿を求めて、女装という禁断の扉を開けたのだった。
「違うの…ここのところ、忙しくてここに来られなかったから…真琴、真琴に、愛して欲しくて…」
「我慢してたんだね、お利口だ」
瑞樹をソファの背もたれにくるりと反転させ、こちらに小さな尻を向けさせる。自分が放射した液でベチョベチョに塗れている太ももを開かせ、ワンピースを捲り上げて尻を高く掲げさせた。
いつも使っている菊門が、もうパックリと口を開けて待っている。
ヌプリと、私はディルドでその可愛い菊の花を摘んだ。
「んんぁぁぁ…真琴、真琴…あなたの、あなたのものにして」
「いいよ、可愛い瑞樹…」
友人に連れられて私の舞台を観にきた瑞樹とは、楽屋で初めて会ったその日にはもう、こういう関係になった。ゲイではないけれど、女装している時しか心と体が解放されない瑞樹にとって、男装でセックスする方が興奮するという性癖を持っていた私とは正に、破れ鍋に綴じ蓋だったのだ。
「いくよ…」
よく潤滑し始めたのを確かめ、私は徐々に律動を大きくしていった。
小さな尻をヒクヒクと揺らしながら、瑞樹が可愛い声で喘ぐ。
本来は、清楚な淑女のように大人しく、優しい男。私が孤児で、世話になった孤児院が困っていると聞けば、ポケットマネーで助けてくれた。傷つきやすいから普段は無口で仏頂面をしているけれど、本当は素直で優しい、そして誰よりも可愛い。
「真琴、もっと、もっとして…ああっ、真琴が欲しい、欲しいの! 」
ディルドの内側には、私の柔襞の奥に刺さるようにもう一つディルドがついている。だから、瑞樹を突くと、衝撃で私の蜜壺もかき回されるのだ。
「あ、ううっ…どうしよう、まだ、まだなの」
再びしっかり放出した瑞樹が、泣きそうな顔でこちらを振り仰いだ。
「いいよ、おいで」
私はスラックスを脱ぎ捨て、ディルドも脱ぎ捨て、ソファの上に横たわって体を開いた。
男装の妻を、女装の夫が犯す。共に、本来の男と女の姿のままでは全くの不能で、成立しない夫婦。
瑞樹が、逸物の根元を手で支えながら、私に覆い被さるなり、ズブリと私の中に押し入ってきた。
「ああ…瑞樹の、すごくいい」
瑞樹はゆっくりと腰を前後に使い出した。振動が脳天まで届く。
欲望に潤んだ目で私を見下ろしながら、『美しい女』が狂気めいた逸物で私を突き犯す。
ズッチヤズッチャと、屋敷の取り澄ました寝室では絶対に聞こえない粘液音が響き、瑞樹の肌と私の肌がぶつかり合う。
「真琴のおっぱい、欲しい」
瑞樹が私のワイシャツを破って、控えめな大きさの乳房を鷲掴みにした。美女による、荒々しい愛撫。
ああ、これだ…どんな男とのセックスでも達することのなかった私が、唯一あの羽化登仙の果てを知ることができた相手…瑞樹。
「瑞樹、もっと深く、叩きつけて…あん、嫌なこと、全部私の中、に、いい、いいのっ、いくっ、瑞樹っ、して、して、いいっいっぐぅぅ! 」
「真琴っ! 」
正常位で私の中に叩きつけるように全身で攻めてくる瑞樹は、女の姿をしていてもこの時だけは本能のままの男の顔を見せる。
ああ、綺麗…。
「ううっ、あっあっ! 」
私達は同時に達し、抱き合いながらソファから床に転げ落ちたのだった。
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