年上の幼馴染が7年振りに帰ってきた!男の魅力全開でついに一線を超えた夜 (ページ 2)

「あのなぁ、俺が言いたいのはだな。仮にも男の前で露出が多い服を着るなってことだ」
「露出って、そんなに酷くない…と思うんだけど」
「お前なぁ…これ、ブラつけてないだろ」

ツンっと隼人お兄ちゃんの指が私の右乳首をつついた。

「んっ…」

咄嗟に声がもれてしまい、顔が真っ赤になった。

たしかにノーブラだ。

でもそれは、隼人お兄ちゃんがもう帰っていないもんだと思っていたし、普段から風呂上がりに着ける習慣がない。

だから、本当にいつも通りなのだ。

でもよく考えてみたら、服の上からでも乳首の位置がバレてしまう。

気が付かなかった…。

「えっと、これは、たまたま…で」
「たまたま? これからは男の前でそんな薄着するんじゃないぞ。襲われても知らねぇからな。全く、危なっかしいな」
「襲われ…ないもん。大丈夫だよ」
「だめだ。ちゃんと危機感を持て」

もうこれは、妹を心配する兄の構図だ。

やっぱり私のことなんて、ただの妹としてしか見ていないんだなと再確認して落ち込み悔しくなった。

「もう、心配しすぎ。誰も襲わないってば」
「それでも用心するんだ」
「…なら、隼人お兄ちゃんはどうなの?」
「え?」

鳩が豆鉄砲を食ったような顔でこっちを見てる。

こんな隼人お兄ちゃんは結構レアだ。

「隼人お兄ちゃんは、私がこういう恰好してたら襲いたくなるわけ?」
「…っ!」

返答につまる隼人お兄ちゃんを見ていると、なんだかいつもと立場が逆転した感じがして気分がいい。

「ならないでしょ…安心していいよ。長らく彼氏もいないし、そういう風に見られることなんてないから」

ぷいっと顔を背けて電子レンジの中身を取り出そうとした時だった。

「なるから困るんだ」
「え?」

その声に振り返った瞬間、私の視界は彼の頭で遮られていた。

「んっ…」

キスされていると分かるまで数秒かかった。

そのままゆっくり後ずさると、電子レンジにぶつかりそれ以上下がれなかった。

「あ、の…隼人お兄ちゃん…?」
「あー、悪い。我慢出来なかった」
「え…」
「あのなぁ、俺だって男なんだよ。そんなえっろい乳首見せられて平気だと思うか?」
「妹として、しか見てないと思ってた…」
「んなわけねーだろ。はぁ…ったく、昔から女として見てたよ。だから離れようと思ったんだ」
「え? どういうこと?」

隼人お兄ちゃんが7年前に一人暮らしをする決意を固めた理由が、まさか私だったなんて。

「お前を女として意識しすぎるあまり、いつか襲ってしまいそうだったんだよ。お前は俺のことお兄ちゃんとしてしか見てないだろうから、このままじゃやべぇと思って家を出て行くことにしたんだよ」
「そうだったんだ」
「なのに、お前は相変わらず俺のことお兄ちゃんとしてしか見てないし、こんな無防備な恰好してくるし。ほんと勘弁して」
「ご、めん?」
「お前わかってんだろうな?」
「なにが?」
「これから俺に襲われても文句言うなよ?」

顔の横に両手をつかれて、壁ドンならぬ…電子レンジだけど。

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