お嬢様の私は、年上執事と…♡逢瀬重ねるないしょのえっち♡
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お嬢様の私は、年上執事と…♡逢瀬重ねるないしょのえっち♡ (ページ 1)
わたくしの家は…自分でいうのは抵抗がありますけれどいわゆる「名門」。
家もカトラリーも使用人も一流のものが揃っていて。
生まれたそのときから死ぬそのときまで安寧を約束された一族。
許婚もお父さまやお母さまがきっと決めてくれる。
けれどわたくし。それでは物足りないの。
*****
「お嬢様…今日も望まれるのですか?」
「ええ。あなた、何か異論を言える立場かしら?」
「私は構いませんが…けれどもお嬢様は」
執事である悠は言葉を言いよどむ。
その顔はどこか赤らんでいるように見える。
ほんとうにかわいいひと。
「わたくしが望んでいるといっているの」
わたくしはこのひとに恋をしている。
小さいころから傍で支えてくれた男のひと。
長身痩躯の美男子…という言葉が誰より似合うひと。
わたくしを気遣ってくれるところがいじらしい。
「…ええ、でしたら。申し訳ありません」
唇に人差し指を添えてやると彼はあっけなく縮まった。
もちろん比喩だけれど。自分よりもずっと小さく見える。
それを見てくすくすと笑いが漏れた。
彼はいわゆる平民の出。
一般家庭に生まれ育ちその後執事として登用された。
だからきっと…わたくしの恋は身分違い。
それでもあなたに魅かれてやまないの。
そんな恥ずかしい台詞を言えるわけはないけれど。
それほど大事に思っていることは本当。
ひとりの使用人としても思い人としても。
「わかればそれでいいの…ではまた深夜に」
「…はい。ご家族が寝静まった頃にお訪ねします」
わたくしたちの間でおこなわれるのは恋愛のまねごと。
いわゆる恋人らしいこと…直喩ではお互いをつなげること。
これまでに何度も重ねてきたこと。
「…!ご主人様がいらっしゃったようですので失礼します」
「ええ。くれぐれも秘密に…ね」
誰もが寝静まった深夜に…わたくしと彼は今日も約束を交わす。
いつかこのまねごとが「本当」になることを祈って。
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