セフレが欲しい私が、会社のクールな後輩と一線を超えてしまう話
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セフレが欲しい私が、会社のクールな後輩と一線を超えてしまう話 (ページ 1)
しがないOLの私には、悩みがひとつある。
パソコンで書類を作りながら、私はその悩みのことを考えて内心ため息をついた。
(はあ…どうしたらいいんだろう。相手もいないし…)
ため息をついていると、目の前に書類の山がぽんと置かれた。
「先輩、これ、課長から。明後日までに終わらせてほしいとのことです」
(拓馬くんだ…!)
振り向くと、そこにいたのは同じ部署の後輩、拓馬くんだった。拓馬くんは会社でも評判のイケメンで、仕事も早いし成績優秀だ。拓馬くんを狙っている女性社員は星の数ほどいるだろう。
…私もその1人なんだけど。ただ、拓馬くんを誰もゲットできない理由が1つある。
私が拓馬くんと仕事の話をしているのを見て、隣の席の同僚が拓馬くんに話しかけてきた。
「あの…拓馬くん、よかったら今日の夜みんなでご飯行かない? 別に合コンとかじゃなくってさ、5、6人くらいでご飯食べようって話になってて」
「いいです。俺そういうの興味ないので」
拓馬くんは無表情ですげなく返した。これである。このクールで無愛想な性格のせいで、誰も拓馬くんをゲットできていないのだ。かくいう私は、断られるのが怖くて食事に誘うことすらできていない。
「そう言わずにさ、1回だけ!」
同僚がなおも食い下がると、拓馬くんは冷たい目で同僚を見た。
(うわっ!)
「…仕事が残っているので失礼します」
拓馬くんは、一礼して自分の席に戻っていった。クールというか、無愛想というか、この人を攻略できる女子なんていないだろう。私は拓馬くんのことが結構好きだったけれど、正直もう半分ほど諦めてしまっていた。
*****
その日の夜。私は他の先輩から押し付けられた仕事を終わらせるために残業をしていた。
「なんでせっかくの金曜日に残業なんてしないといけないの…!」
拓馬くんから渡された書類の他にもいくつも仕事を押し付けられてしまい、金曜日だというのに残業をする羽目になってしまったのだ。
誰もいないオフィスでもくもくと作業をしていると、自分が抱えている悩みのことまで考えてしまう。
(はあ…いい人いないかな。セフレなんてどうやって作ったらいいのかも分からないし…)
私の悩みというのは、性欲が発散できないことだ。学生時代に付き合った彼氏と別れて半年、次の相手も見つからずに毎夜悶々とする日々だ。仕事が忙しすぎて、セフレを探す暇もない。探し方もわからないし。
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