声優志望の彼の声は七変化。それに振り回され、たまらなく感じてしまう私
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声優志望の彼の声は七変化。それに振り回され、たまらなく感じてしまう私 (ページ 1)
麗華が会社を辞め宅配業者でアルバイトを始めて六か月。同じシフトで入ることが多い男性が、雄大だった。
雄大は少し前から派遣で来ていたらしく、麗華に丁寧に流れを教えてくれ第一印象から好感度が高かった。
細身で長身、髪が肩までかかるくらいに長く、仕事中は一つに束ねている。睫毛が長くてくりんとした目は子犬のようだと思った。
麗華は中肉中背。色白で黒髪、童顔のせいか大学生に間違われることが多い。
そんな二人は同じ二十六歳。年上に囲まれて作業をすることが多い中、なにかと理由をつけて二人で話すようになっていた。
「駅まで送るよ」
麗華のバスの時間が上手く合わない日は雄大が駅まで送ってくれるようになり、ショッピングモールに寄ったり、食事をしたり、二人が恋愛関係に発展するのにそれほど時間はかからなかった。
すぐに家の近くまで送ってもらうようになり、雄大が告白をして付き合うようになった。
「俺、声優になりたいんだ」
専門学校を卒業後、アルバイトをしながらオーデションを受け続けている雄大。夢を熱く語る姿は、何もやりとげたことがない麗華にはとても魅力的だ。
そんな彼を応援している自分にも、ほんの少し酔っているのかもしれない。
オーデションの前後は雄大がピリピリしないように気を配り、明るく笑顔で雄大と接するように心がけている。
麗華はアニメをほとんど見ないし、声優の職業に詳しくもないが、雄大の声は大好きだ。
普段はそれほど感じないが、ベッドで雄大が何かを囁くときは低くて普段よりも落ち着きのある甘い声になる気がする。
「俺のこと、好き?」
「もっと声出していいよ」
「ここ、感じるの?」
「いっちゃダメだよ…」
こんな台詞を雄大が耳元で囁くと、麗華の下半身は簡単に疼き、目を潤ませておねだりをするようになっていた。
夢を叶えることが簡単ではないことはわかってはいるが、応援はしていたい。そんな麗華が雄大の大きな支えになっている。だから毎回、麗華をたっぷりと満たすことで感謝を伝えているのだ。
*****
今日は二人でホテルでいちゃつく予定だ。サービスタイムを使えば、誰にも邪魔されず二人の時間を楽しめる。
二人とも実家暮らしということもあり制限されることも多い分、カラオケも、映画も、ゲームも何でも揃うラブホテルデートはちょっとしたアミューズメントパーク感覚で利用ができる。
もちろん、ただセックスを楽しむことも多い。
麗華は一人しか経験がなかったので、雄大の色にどんどん染められていくことが嬉しかった。単純に雄大とのセックスにハマっているというわけだ。
普段は中性的な印象もある雄大だが、髪をほどくとワイルドな雰囲気も倍増され、まるで違う人に抱かれている気分になる。
抱き方も日によってばらばらで、じっくり焦らされることもあれば、我慢ができない様子で犯すように抱くこともある。
麗華はそんな雄大のセックスで、オーガズムの気持ちよさを初めて体感した。
「今日は俺が洋服脱がせるから」
そう宣言した雄大が、いきなり麗華をベッドに押し倒す。
「きゃっ」
両脚を使って麗華が抵抗しないように押さえ込むと、雄大が荒々しくキスをする。
「…んんっ、はぁっ」
まるで唇を食べてしまいそうな雄大の濃厚なキスが麗華のスイッチを入れる。目を閉じ雄大の舌がねじ込まれるのを待つと、背中に回した手と脚で雄大を挑発する。
「うぅん…」
「だから俺が脱がせるんから、じっとして」
雄大が低いトーンで麗華をなだめ、そのままシャツをめくりあげブラジャー姿の麗華を見下ろした。
「ピンク可愛いね」
少しブラジャーをずらし、わざと乳首を露わにするとぱくっと頬張って美味しそうにぺろぺろと舐め始める。
「あぁん」
「前につけたキスマーク、もう消えちゃったんだ」
「うん…、あっ」
麗華が反応を見せ始めると雄大がブラジャーを外した。両手で乳房を優しく揉みながら、乳首への刺激も忘れない。麗華が思わず声を漏らすとさらに舌の動きを早める。
そのまま全身への愛撫を待つ麗華は、自分でズボンのファスナーに手をかけ脱ごうとした。
「もう脱ぐの?」
「だって…、窮屈だし」
つまらない言い訳しかできない麗華に雄大が笑いかける。ゆっくりと上体を起こし、麗華のズボンを脱がせた。
「あ、お揃いのTバックじゃん!」
目の前に現れたピンクのTバック。ブラとショーツを揃えることも雄大と付き合って意識するようになった麗華だが、Tバックにはまだ恥ずかしさが残る。
初めて履いた日は照れくさくて落ち着かなかったが、それでもお尻が好きな雄大が嬉しそうにしているので、少しずつTバックを好むようになってきた。
雄大は自分も洋服をさっと脱ぎ、ボクサーパンツ姿になった。股間にはずっしりとした塊のシルエットが浮かんでいる。
麗華は思わず手を雄大の股間に乗せてみた。
「もうこんなになってる!」
思わず嬉しそうに麗華が言うと、雄大は麗華をくるっとうつ伏せにした。
「麗華のせいだから」
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