責めっ気強めの関西男子とビジホでエッチ…スーツを脱いだ彼は思ったよりエロくて… (ページ 2)
「酔っぱらった玲奈を連れて帰ったんはええけど、帰り道で爆睡してもうたから玲奈の部屋番号わからんかって、仕方なく俺の部屋に寝かせたんや」
「なるほど…って服は?」
「スーツのまま寝たら明日の朝皺になる思て、ハンガーにかけときましたー。明日もあの服で帰るんやろ?」
「それは、うん。なんかごめん。迷惑かけて…」
「そんなんは別にええねんけど…」
洋二がじっと私の方を見つめてくる。
「な、なに?」
「自分、あんまり酒強くないんやからちょっとは気ぃつけやぁ? ほんま襲われへんかっただけでも感謝しぃや」
ケラケラっと笑いながら洋二が冗談交じりに言う。
「それって…」
ほんの少し期待してしまう…洋二に、少しでも女として見られているのかもって。
「お、襲いたかったの…?」
洋二の本音を知りたくて聞いてしまった。
「……知りたいん?」
「う、ん…」
ゆっくりとベッドに近付いてきた洋二がギシッと音をたててベッドの淵に腰かける。
ベッドの上で上体を起こしていた私の手からペットボトルを取り上げベッドサイドテーブルに置くと、トンと肩を押し倒された。
視界に天井と洋二の顔だけが映る。
徐々に近付いてくる洋二の唇を意識して目のやり場に困ってしまった。
「洋二? ちょ、ちょっと…なに…」
恥ずかしくてフイッと顔を背けてしまうと洋二がプッと笑いだした。
「なんや、キスされると思った?」
ニヤッと笑う洋二。
「べっつに! 思ってないわよ!」
「そうなん? でも俺は今めっちゃキスしたいねんけど?」
「へっ!?」
洋二の急な爆弾発言に心臓が飛び跳ねて変な声が出た。
「あかん?」
なんだか洋二に踊らされている気分だけど、私に拒む要素は一つもない。
「あかん…くない」
「ははっ、なんやそれ」
洋二の見たことのない柔らかい笑顔に胸がぎゅっって高鳴った。
「…っ!」
「なに? どないしたん?」
「べ、つに」
熱くなる頬を感じてぷいっと横を向くと、意地悪な声が耳元で囁いた。
「っていうか、はよキスさせて…」
「んぁっ…!」
ゾクッとするその声に身震いしていると、今度は耳朶を甘く噛まれた。
「耳弱いん?」
「やっ、だ…そこでしゃべらない、で…」
体を捩ろうとしても、洋二の両腕でがっちりと抱き締められていて逃げられない。
「んっ、洋二…」
「はぁぁぁ…もう限界。こっち向いてや」
「あ…うん」
ゆっくりと洋二を見上げると雄の目をした男だった。
視界が暗くなると、柔らかい唇が触れてはすぐに離れる。
そしてまた角度を変えて重ねられる。
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