女性専用の温泉宿への傷心旅行。露天風呂でイケメンくんに癒されてイかされちゃう (ページ 2)
「やっ…ちょっと…」
「千紘さん、ここではお姫様になったつもりで楽しんでくださいね」
落ち着いた感じの和室に通され、座椅子の上にそっと降ろされた。障子を開けると狭い廊下の向こうに岩風呂が見える。
「うわあ、素敵!」
「お気に召しました?」
お茶と和菓子をいただき、すっかり寛いだ気分になる。
「これから、どうされます?」
「あの可愛いバス停に行ってみたいな」
「ご一緒してもいいですよね?」
「もちろん」
「わあ、嬉しい!」
こんなことで喜んでくれるなんて、可愛いやつ。
*****
「千紘さんって、彼氏いるんですか?」
バス停までの道は歩道が狭く、凪人くんとの距離が近くドキドキしてしまう。
「いないよ」
「よかった」
え、よかったって?
「凪人くんは?」
「いないです。彼女と別れて家を追い出されちゃって、ここで住み込みのバイトをしてるんです」
「きゃあっ!」
アスファルトの穴に躓いて、転びそうになる。
凪人くんに腰をぎゅっと支えられて、転ばずに済んだけど、その後も手は腰に回されたままだ。
男の人とこんなふうに歩くのは久し振りで、ドギマギしてしまう。
別れた彼は、人前で手を繋ぐのすら嫌がる人だったし、別れる3ヶ月ぐらい前から諍いが絶えず、ずっとレスの状態だった。
バス停に着いて写真を撮り、木製のベンチに座って凪人くんと話していると、なんだか高校生カップルにでもなったみたいだ。
「ね、彩人くん、寒いから、もう帰ろう」
「千紘さん、鼻赤くなってて可愛い」
凪人くんの顔が近づいてきた。
え?
キスされる?
と思ったら、冷たい鼻先と鼻先が触れ合う。
「じゃあ帰ってお風呂で温まりましょうか」
手を繋いで元来た道を引き返した。
*****
「じゃあ、千紘さん先に入ってください」
凪人くんにそう言われ、浴室で軽くシャワーを浴び、中庭に出て、岩風呂にゆっくりと身体を沈める。
「はあっ…あったかい!」
部屋の中を見ると、すでに布団が敷かれているけど、凪人くんはいない。
というか、よく考えたら、部屋から露天風呂は丸見えだ。
どうしよう…と思っていたら、腰にタオルを巻いた凪人くんが浴室から中庭に出てきた。
「きゃああっ!だめっ」
「ごっ、ごめんなさい…あのっ…エスコートはお風呂も通常ご一緒するので…でも、お部屋の外で待ってます」
「待って凪人くん」
うろたえる凪人くんが可哀想に思えてきた。
「一緒に入ろう」
「あっ…でもっ…」
「嫌?」
「そんな…嫌なわけないじゃないですか」
凪人くんが浴槽に入ってきて、私の横に座る。
「凪人くん、この旅館って…」
「女の人を癒やすための風俗サービスのある温泉宿です。千紘さん、知らないで来ちゃったとか?」
なんか変だとは思ってた。
「うん。友達に騙されちゃったみたい。彼氏と別れてからずっと落ち込んでたから」
凪人くんの腕が肩に回ってきて、ぎゅっと抱きしめられる。
「それは辛かったですね」
そのまま凪人くんの膝の上に身体を載せられ、頭を撫でられる。
凪人くんの硬くなったペニスがお尻の割れ目に当たり、思わずびくりと身体を震わせてしまう。
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