女の子同士のセックスに現れた罪深い形の夜のおもちゃに乱される

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女の子同士のセックスに現れた罪深い形の夜のおもちゃに乱される (ページ 1)

「今日はこれを使いまーす!」

 そう言って順子が渡してきたのは、いかにも性器ですという形のバイブレーションだった。ショッキングピンクの猛々しいそれは、順子がぐっとボタンらしき部分を押すことで、低い音で唸るように震えた。
 
 手前の一番敏感な部分を刺激するために、その性器は途中で二分している。生身の男性の性器ではあり得ない造りだ。中を揺さぶられながら突起も同時に激しく刺激されたいという、女性のワガママを叶えるためだけに作られた一級品だ。

「ここを押すとね、光ってじんわり発熱するの。体温くらいまであっためることができるんだって」
「ふうん…」
「ね、愛美…入れてみない?」

 私は焦った。拒否したかった。女性同士の恋愛を楽しむ身でありながら、男性のそれを思わせる造りをしたおもちゃを使って気持ちよくなるのは何かが決定的に間違っているんじゃないかとも思ったのだ。

「別に、私は興味ない…」
「えー、嘘だ! さっきから目が釘付けだもの!」
「そりゃあだって、目を引くような激しい色をしてるもの。形だって歪で気持ち悪い。順子の指の方がずっといい」
「うふふ、おだてて気を逸らそうったってそうはいかないよ。私は今日、これで愛美を気持ちよくするって決めたんだから」

 だって、こんなおもちゃでもし、最高に気持ちよくなれてしまったらどうするの? 順子との夜よりも、こんなおもちゃで慰める一人の時間の方がずっと大きな快楽を得られると気付いてしまったら?

「ほら、横になって。大丈夫だよ。いつも通り私に任せてくれればいいからね」

 順子の長い指が私の鎖骨をツン、と突く。ほんの僅かな力しか入っていないはずなのに、私の体は催眠術にかけられたかのようにふわっとベッドの上へと倒れ込んでしまう。
 
 あれよあれよという間に服を取り払われ、私の肌をやや冷たい舌が這う。じゅっと二の腕や手の甲、おへその辺りを吸われる度に、痺れるような快感が襲ってきて、浜辺に打ち上げられた魚のようにびくんびくんと跳ねてしまう。

「ほーら、気持ちいい気持ちいい」
「あ、ああっ…ねえもういいでしょ、いつも通りやろうよ」
「ダーメ」

 最後の砦だったパンツを丁寧に脱がしにかかった順子は、ぐっしょり濡れたその下着を恭しくベッドサイドテーブルの上に置き、代わりにあのグロテスクなおもちゃを手に取った。

「いやだ順子、嫌、いや」
「ほら、まずはちょっと触れてみるだけ、ね?」

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