バーで出会ったイケメンの最低男とのセックスは気持ちよすぎて忘れらない夜になりました

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バーで出会ったイケメンの最低男とのセックスは気持ちよすぎて忘れらない夜になりました (ページ 1)

盛大にため息をつきそうになるのをぐっと堪えて、マティーニに口をつけた。

金曜日の夜に約束したかのように訪れるバーでは、静かな時間が流れている。

(…疲れた)

平日五日分の疲労が、肩に乗っているかのような感覚だ。

金曜日は好きなディナーを食べて、このバーに立ち寄る。

週末にむけての私の贅沢のひとつだった。

隣の椅子との距離。

詮索をしてこないバーテンダー。

ひとりだってからかう人間もいない。

どれも私にとって完璧な空間だった。

さっきまでは。

「なんで!もう会わないってどういうこと!?」

誰かは知らないが、甲高い声を上げている女がひとり。

「伝えたとおりだよ」

それに対峙する男の方がひどく冷静だった。

「だからなんで?」

「理由なんてないよ。強いて言うなら飽きたからかな」

「最低!」

バシンと鈍い音が店に響いた。

しかも女性の方は、男性が飲んでいたウィスキーをそのまま相手にぶちまけた。

静かな店内での修羅場は、どうしたって客の注目を浴びている。

私もつい盗み見ると、下を向いていた男性がふとこちらに目線をやった。

それはものすっごく好みのイケメンだった。

絶対に声をかけたりしちゃいけない。

充分にわかっているのに、酔いがまわっているわけでもない。

ただその人が最低でも、まるで彼から媚薬が垂れ流しになっているかのように吸い寄せられてしまった。

「私、涼子って言います」

*****

「ん、はぁ」

ホテルの部屋のドアを閉めた途端に、そのまま唇を塞がれた。

まるで私を酔わせるようなキスは、ぞわぞわと粟立つようだ。

ぺろりと下唇を舐められて、歯列をなぞられる。

夢中になって舌を絡ませて、その首に腕を回した。

「あんな場面見といて声かけてくるなんて、もの好きだね」

「ん、不思議だけど…声かけないと後悔する気がしたから、あ!」

声をかけて名前を聞くと、躊躇わずに教えてくれた。

冬馬さんというらしい。

ちゅ、ちゅっと首筋にもキスされて熱が暴走してしまいそうだ。

そしてブラウスの下から差し込まれた手に素肌を暴かれる。

器用にも迷うことなく、ブラジャーのホックを外す動作に彼がどれだけ慣れているかを改めて知らされる。

体が熱くて仕方ない。

もう必要ないブラジャーとブラウスをまとめて床に落としてしまった。

すると物欲しそうに揺れる乳首を両方とも指先でぎゅーっと摘まれる。

「や、あ、あ」

「やっぱりけっこうMなのかな?」

「え」

「普通こんな引っ張ったら嫌だって突っぱねられるよ。ほとんどの場合は、ね」

またさっきよりも強く引っ張られて、声が漏れてしまう。

「んんっ!」

「君はむしろ悦んでいるように見える」

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